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インターネット

技術者が被疑者になったときに気をつけるべきこと 138

ストーリー by nagazou
警告 部門より
Webサイトに仮想通貨のマイニングを行うスクリプトを設置することで発生したCoinhive事件。この事件で被告側の弁護を担当した電羊法律事務所の平野敬弁護士がまとめた文章がネット上で話題となっている。『Wizard Bible事件から考えるサイバーセキュリティ』という書籍のために執筆した未校正の文章となっている。話題となっているのはこの文章の冒頭部分(コインハイブ事件における弁護活動 - Google ドキュメントTogetter)。

曰くIT関係の刑事事件における被疑者・被告人は穏和で従順で優秀な人が多いが故に特殊な類型になりやすいという。例えば「ブラジルの蝶の羽ばたきがテキサスで竜巻を起こす可能性が絶対にないと言えるか」といった通常あり得ないような仮定の条件であっても、エンジニアは誠実な回答として「絶対にないとは言えない」と答えてしまう。このことは調書上では「羽ばたきが危険なものかもしれないと認識していた」と書かれてしまうことになり、検察官の敵対的な尋問誘導による罠にハマってしまうことになる。このため原文はIT関係者などに注意を促す内容とも取れるものとなっている。

あるAnonymous Coward 曰く、

被疑者となって尋問をうける場合、通常の技術議論とは違う、ということですね。
本来ならこちらの文書の方がいいのですが、分量が多いので、URLはtogetterの方を上げました。

  • by Anonymous Coward on 2022年01月06日 18時27分 (#4180539)

    > エンジニアは誠実な回答として「絶対にないとは言えない」と答えてしまう
     
    被疑者とかに関係なく、普通の仕事でも「論理的(技術的)には可能」って答えは絶対にしてはいけない。
    実際にできるかできないかだけを答えるのが鉄則。相手はそれしか興味ない。
     
    技術者:技術的には可能
    上司:できるって言ってました
    営業:短納期、値段半分でOKです!
     
    この悲劇は二度と繰り返してはならない。
     
    一応、「こうこうこういう条件なら可能」って言い方もあるんだけど、
    営業レイヤーに行くと条件消えて「可能」だけになっちゃうから... (´・ω・`)
    人は信じたい言葉だけを聞く。

    ここに返信
    • by Anonymous Coward on 2022年01月07日 8時50分 (#4180845)

      前いた所の先輩社員からは、そういう場合標準的なコンセンサスの取れた条件でできないのであれば、初回は「できない」と返答するのが正解と教えられました。
      その上で、相手が「何とからなないか」と来たら(特例であると念押しして)「こういう条件なら」と交渉する、そして交渉の過程は議事録などの文書なり録音なりで記録を残しておく。
      これは信義的なものと後日のトラブル防止と言う面、記録していることを相手に伝えることで無茶振りに対する抑止力とする面がある。

      もちろん、無茶振りするような相手には「できない」と塩対応で突っぱねるか、こっちも無茶振りな条件出してぶぶ漬け食わせるか。

      これは別コメにあるような、敵対的な話ではなく、相手の立場や体面を立てつつ(相手を困った立場にしない)交渉なりお断りなりする京言葉的なものなんじゃないかと認識している。

  • 裁判上で有利なのはけっきょくどういう回答?

    「絶対にありえないと言えます」 → 嘘なので、バレると裁判官の心証が悪くなりそう
    「わかりません」 → 同上
    「黙秘します」 → これも裁判官の心証が心配
    「現実的にはあり得ないと思います」 → これかなあ。でも検察に「じゃあ絶対ないとは言えないと認めるんですね」と返されそう

    ここに返信
    • 裁判の時じゃなくて、取調べの時こそがポイントじゃないかな??
      で答えるべき事は、
      「弁護士が来るまで黙秘します」
      「弁護士のアドバイスを受けていない返答は出来かねます」

      「その業界で、どう云う言質を取られたらアウトになるか??」は「その業界の人」にアドバイスを受けるのが最適解だろうけど、取調べの時に下手な事を言ってしまったら、裁判で覆すのは、どんなスーパー弁護士でも困難じゃないかな??
      特に日本の刑事司法のシステム・慣習においては。

      # ただし、この手はこの手で、勾留期限が短かくて、刑事司法当局が被疑者の勾留条件が厳密に守ってる国・地域では何とかなるけど、
      # そうじゃない国だと、勾留期限をズルズル延長されるんで、精神力や「洗脳されにくいメンタリティ」が必要になるかも。

    • 「実際に可能か否かは断言しかねますが、私自身は不可能であろうと思っています」でいいんじゃね?

    • 帰無仮説を棄却できるのであれば「絶対にありえない」は裁判では受け入れられます。
      # 裁判以外でも受け入れられる。

      「絶対にありえない」と言っておきながら帰無仮説が出てしまった時は、それを棄却できなければあなたの負けです諦めましょう。

    • by Anonymous Coward

      絶対にありえません

      ありえない根拠を示せ

    • by Anonymous Coward

      弁護士を呼べ弁護士が来るまで何も喋らない。
      終わり。

      • by Anonymous Coward

        素人が利益第一で考えるなら、心証悪化のコストは支払ってプロに従うのが無難だろうねえ。申し訳なさそうな振りでもしておけばいい。
        腕に覚えがあるか博打好きなら検察官とやりあってもいいだろうけど、人に勧めるものではないだろうね。

    • by Anonymous Coward

      「その説は知らなかった」で良いんじゃね?
      あるいは「聞いたことはあるがあり得ないヨタ話だ。信じてない」とか。こっちは曲解されるとちょっとヤバそう。

      こういう犯罪って知能犯だから故意性が重要だと思うのよ。過失は罪にならないか、なりにくい。
      というか過失詐欺罪とか過失ウイルス作成罪とかがあり得ないのはちょっと考えれば分かるね。

      というわけで、過失である、よって罪は無い、って方向に可能な限り誘導するしかないのでは。

      コインハイブ事件についてなら、間違えて実験用のページを一般公開してしまった、気付いてすぐ撤回した(実際に短期間で撤回している)と主張するのが一番良かったんじゃないかな。

    • by Anonymous Coward

      「統計学上あり得ないと判断して良い」

    • by Anonymous Coward

      検討が必要なので時間をください

  • by Anonymous Coward on 2022年01月06日 18時54分 (#4180565)

    取り調べ時には敵は低血糖と酸欠を狙ってくるから、チョコが嫌いな人は弁護士にチョコではなくラムネを差し入れてくれ、と頼むのが大事

    ここに返信
  • by Anonymous Coward on 2022年01月06日 19時13分 (#4180582)

    自分の体験だと調書は警察のいう通りに書くことになったな。
    そもそも「警察は良い人」というような思い込みがある中で、自分が普段扱わない書類を書かされるわけで「警察が間違えたこと言うわけないし、こういうときはそう書かないといけないのかな」なんて後から思い返すとバカな感じで書いてしまう。

    警察「これから言うことそこに書いて"私は〇〇しました"」
    私「〇〇していません」
    警察「うんうん。そうだよね」
    警察「これから言うことそこに書いて"私は〇〇しました"」
    私「だから〇〇していません」
    警察「うんうん。そうだよね」
    警察「これから言うことそこに書いて"私は〇〇しました"」
    私「だから〇〇していません」
    警察「うんうん。そうだよね」
    警察「これから言うことそこに書いて"私は〇〇しました"」

    ずっとこんなやりとり。
    検察で聞かれたときも「〇〇していません」というけど、すでに調書で〇〇したと書いているからそんなのは意味がない。

    #そしてやっていないことで前科ついたw

    ここに返信
    • by Anonymous Coward on 2022年01月07日 6時57分 (#4180799)

      小指以下の小型ナイフをカバンに入れてたのが職質で見つけられて連行。
      銃刀法違反ではないけど迷惑条例?に違反してるらしい。
      狭い部屋に入れられておまわりさん4人くらい来て、これで人キルんだろう!と血走った目でちっちゃいナイフを振り回す人って怖い。
      そして作文指導で署長へのお手紙書いて書類送検。

  • 君が警察に全てを話す一方で、弁護士に「何もしてないのに逮捕された」みたいな話をするのは、不用意に添付ファイルを開きvvvウイルスに感染した人が、怯えて自己解決しようとして失敗して、後からシス管に泣きついて「何もしてないのに壊れた」と話すのと一緒。これでは唯一の味方である弁護士でさえ身が入らないし、残念な結果になるのは当たり前。
    誠実に話すのは弁護士相手だけで良い。警察に対しては、20日間黙秘を維持することだけを考えよう。

    ここに返信
  • ストーリー紹介ありがとうございます。紹介されていた文を書かれた弁護士さんがそれこそ「理・文」双方を歩いて来た方なのかと思ったら、法科一筋でいらしたようで、ちょっと感動しました。

    他のコメントで営業職の人々による言葉の解釈のしかたが挙げられていました。そういう営業さんの「盛る」とか「粉飾」とか、美しく表現すれば「言い換え」とか、この頃多いですよね。多言語/文化下での異分野提携なんていう現場ではもはや、どこからが「盛り」なのかもわからなくなります。

    そこでAIにでも頼って、ウソ発見器よろしく、各発言でのその語の意するところの根幹を、翻訳を超えて示して貰えたら面白そうと考えました。自分では、その意の根幹なるものを各語の語源に探してみたこともありました。語の意味は時間の流れとともに結構ドラスティックに変化しているようで、余り役に立ちませんでした。

    弁護士さん、営業さんのものも含め、AIがとって代わってくれる業務にそういう意味の抽出なんぞを含めると、業務では後に何が残りそうかと思います。下記サイト(「AI時代の弁護士業務」2020年)で仰る「知識を生産・流通する新たなモデル」がそれに近いのでしょうけれども、当方盛りが下手な営業職なので、今すぐ新モデルにつき確信し、真っ先に売りたいです。
    https://murachanlaw.com/archives/6530 [murachanlaw.com]

    ここに返信
  • by Anonymous Coward on 2022年01月06日 20時08分 (#4180627)

    「主尋問においては、誘導尋問をしてはならない。」(刑事訴訟規則第百九十九条引用)
    なので、被疑者が気をつける以前の問題である。

    ここに返信
  • by Anonymous Coward on 2022年01月06日 18時51分 (#4180562)

    コンピュータジョーク [vector.co.jp]より、「エンジニアを理解しよう -- その2」

    キリスト教の聖職者、弁護士とエンジニアがギロチンにかけられようとしていた。聖職者は頭を台の上に乗せ、ギロチンのロープがひっぱられたが、何も起きなかった。聖職者は、神の調停により救われたのだと宣言し、彼は釈放された。

    次に弁護士が台の上に頭を乗せ、またもロープはギロチンの刃を落とさなかった。弁護士は、同じ罪で2回も死刑になることはできないと主張し、釈放された。

    エンジニアがひっぱられ、頭がギロチンにおしつけられた。エンジニアはギロチンの刃を落とす機構を見上げて言った。

    「ちょいまち、どこが壊れてるのかわかったぞ」

    まぁ、エンジニアのサガと言えるが、たしかに宗教裁判のような日本の司法相手にコレは自殺行為。
    気付いてても知らんぷりするだけのずる賢さが必要だな。

    …ま、クソなデスマを何度かくぐり抜ければそれぐらい身につくよw
    「できません。できるかもしれないけれどお金かかりますよ、調べるのも有償です」とかそんなん言えるようになろう。

    ここに返信
  • by Anonymous Coward on 2022年01月06日 19時45分 (#4180612)

    この弁護士さんの技術者に対する視点も鼻につくなー

    ここに返信
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海軍に入るくらいなら海賊になった方がいい -- Steven Paul Jobs

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