Swatch、「One more thing」を商標登録
スイスの腕時計メーカー、Swatchが「One more thing」というフレーズを商標登録していたそうだ(The Registerの記事、 Digital Trendsの記事、 CNETの記事)。
WIPO(世界知的所有権機関)のデータベースやSwissreg(スイス連邦知的所有権機関のデータベース)で見ると、「ONE MORE THING」(WIPO: 1261461 / Swissreg: 670301)と「SWATCH ONE MORE THING」(WIPO: 1261460 / Swissreg: 670087)という商標が登録されている。
「One more thing」というフレーズでAppleのスティーブ・ジョブズ氏を思い出す人も多いと思われる。ジョブズ氏は生前、「There is one more thing.」と前置きして、とっておきの新製品を発表していた。ティム・クック氏も同じフレーズをApple Music発表時に使っている。そのため、Apple Watchの発表以降、SwatchがAppleをライバル視しているとの見方もあるようだ。SwissregにはSwatchが申請中の「Tick different」という商標(申請番号58548/2015および58549/2015)もあり、CNETの記事では以前Appleが広告で使用した「Think different.」に似ていることを指摘している。
Swatchでは今年、スマートウォッチ「Swatch Touch Zero One」を発売しており、今後ラインナップを拡大していくことも明らかにしている。小型化した携帯電話を腕に付けるような製品を作ることに興味はないとSwatch CEOのニック・ハイエック氏が述べているように、Touch One Zeroはデジタル腕時計の基本的な機能に歩数計などの運動量測定機能やスマートフォンとの接続機能を追加したシンプルなものになっている。バッテリー持続時間は約8か月となっているが、時計機能だけはもう少し長く使えるようだ。