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ネットワーク

Google、サメ対策のため海底ケーブルを強化 24

ストーリー by hylom
自然対文明 部門より
あるAnonymous Coward 曰く、

Googleの海底通信ケーブルが、鮫にかじられるという被害に遭っていたそうだ。そのため、ケブラー素材を使ってケーブルをコーティングし、耐久性を高めるという対策を行っているという(Network World)。

ケーブルが鮫にかじられる理由は不明だが、それから放出される電磁波が一因だと考えられているそうだ。光ファイバー自体は電磁波を発しないが、ケーブルは海底に設置されたリピーターへの給電も行っており、そのために電磁波を放出しているという。鮫はこの電磁波によってケーブルを魚の群れだと勘違いし、それを食べようとしてケーブルをかじるのではないかと思われるそうだ。

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  • どこに置いても穴あけられたり齧られたりしてる印象がある

  • パケットキャプチャ (スコア:2, おもしろおかしい)

    by Anonymous Coward on 2014年08月20日 15時02分 (#2660370)

    これが本当のWiresharkですね。

  • by yamame (45241) on 2014年08月20日 20時16分 (#2660619)
    この映像だけを見るなら、食べれそうかどうか見分けるのに齧ってるだけではないんですかねぇ?
    何度も噛み砕こうとしてるなら別ですが、単に目の前にある見慣れない物に興味を持っただけなのかなとも取れます。
    まあ、専門家の方々が当然対策を考えているのでしょうから、通電してないケーブルは被害がないとかそういう実験による根拠が有るのかもしれませんが。
  • by taka2 (14791) on 2014年08月20日 22時05分 (#2660715) ホームページ 日記

    光ファイバー自体は電磁波を発しないが、ケーブルは海底に設置されたリピーターへの給電も行っており

    今時、光増幅 [impress.co.jp]を使ってるから電磁波の漏れなんてないんじゃないかな。

    通信用の光ファイバーの他にエネルギー供給用の光ファイバーもあって、中継器は、光学的な増幅処理を行いますから、電気回路は何も無く電磁波も出ません。
    「中継器に電気でエネルギーを送る」方式は配線抵抗による電力損がバカにならない(そのため長距離伝送には限界がある)のに対し、光増幅はエネルギー供給のロスが桁違いに少ないので太平洋横断ケーブルが実現できるようになったし、
    異なる波長の光を混ぜた状態でもそのまま増幅できるので、波長別の多重化伝送ができるようになったという、かなり画期的な技術。

    漏れ電磁波が原因なのであれば、わざわざ対応策を研究するまでもなく、光増幅を使っていれば自然に問題解消します。

    • Re:光増幅 (スコア:5, 参考になる)

      by sei5 (45140) on 2014年08月21日 0時02分 (#2660789)

      いえいえ。
      光直接増幅(ラマン増幅)は、両端の陸側でしか使えません。
      光増幅のエネルギー源(励起光)も、信号光と同じレートでファイバの減衰 (約0.2 dB/km) を受けます。
      太平洋横断の半分4,500 kmでは 900 dBの損失ですから、励起光を全て陸上から供給というはちょっと無理です。
      実際には、数10km~百数10km間隔で、光ファイバ増幅器を使って信号光の増幅をしますが、
      励起光の光源は、各中継機に内蔵されています。
      # もし励起光の光源を陸上に配置できれば、海底中継器の故障確率が大幅に減るので、
      # 信頼性が上げられるのですがね。

      電力送電は、損失はありますが、導体断面積を太くするとか、高圧送電など、手はあります。
      それに対して、光の損失は断面積を変えても変化しませんし、
      広く使われているシングルモードファイバ(SMF)は、断面積の自由度が殆どありません。
      光量を増やすと、エネルギー密度が高くなり、非線形現象や、ファイバが焼けるなど、
      トラブルが発生しますので、現実には、なかなか思うようにはできません。

      (以下想像です)
      電磁波について、送電は直流の方が効率が良いと思ます。
      直流だとして、ほとんど定電流と見なせる直流送電線路から、
      生物が感じるような電磁「波」は発生するのでしょうかね?

      親コメント
      • by taka2 (14791) on 2014年08月21日 11時10分 (#2660966) ホームページ 日記

        > 励起光の光源は、各中継機に内蔵されています。

        ああ、そうなんですね。ずっと誤解してました。
        (私が初めて見た光増幅の説明では、励起光も光ファイバで陸から送るような説明になってたうえ、電線による電力送出のロスについて記述してあったりしたもので…)
        確かに太平洋横断レベルでは無茶な話ですね。

        ちょっと調べたら、沖縄-宮古島 350km の海底ケーブルなんかは、遠隔励起光増幅システムによる、無給電中継器を使った伝送 [ntt-west.co.jp]をしてるみたいですね。このくらいが上限 [nec.com]なのか…

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      • by SteppingWind (2654) on 2014年08月21日 11時42分 (#2660990)

        電磁波について、送電は直流の方が効率が良いと思ます。
        直流だとして、ほとんど定電流と見なせる直流送電線路から、
        生物が感じるような電磁「波」は発生するのでしょうかね?

        サメが餌の感知に使うのはロレンチーニ器官 [wikipedia.org]といって, 実際にはμVレベルの電位差を検知します. これは餌となる動物の筋肉などで発生する生体電流(基本的には直流)を検知対象にしていて, 特に視界の効かない深海ザメや, 海底下の生物を捉えるノコギリザメ [wikipedia.org]などで発達しています.

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        • by sei5 (45140) on 2014年08月22日 0時36分 (#2661554)

          なるほど。
          海底中継システムは、電流ループの片一方を大地に"接地"して閉回路にしています。
          (ケーブル内には、1本の配線(1つの電位)しかない。「海底中継器 給電」でググれば資料多数出ます)
          中継機から海水,海底に向かって、電流が流れるので、
          サメはその電流で発生する電位差を感知するのですね。納得。

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    • by Anonymous Coward

      励起光を電力で灯すタイプもあるようです。
      http://jpn.nec.com/techrep/journal/g09/n04/pdf/090404.pdf [nec.com]

      こちらは、励起光もファイバで送る例。
      http://www.ntt.co.jp/journal/0506/files/jn200506040.pdf [ntt.co.jp]

  • by saratoga (23467) on 2014年08月20日 22時48分 (#2660744) 日記

    以前、防弾チョッキの性能が低下して、所期の効果が得られず、ケプラー繊維メーカが訴えられるという記事を読んだ記憶があるんだけど、そのケプラー繊維の性能劣化の原因が湿気を帯びることだったような?それだと海底ケーブルには向いてないよね?

  • by Anonymous Coward on 2014年08月20日 13時59分 (#2660327)

    海底ケーブルがサメにかじられるとか鯨がひっかかって切れるとかよく知られてる話で、
    このあたりの対策はgoogleにかぎらずどこでもやってることなんだけど。

  • by Anonymous Coward on 2014年08月20日 20時13分 (#2660616)

    もしかしてロレンチーニ器官に影響?

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