Microsoft、Windows標準アクセサリアプリのUWPアプリ化を進行中? 85
ストーリー by headless
変換 部門より
変換 部門より
MicrosoftではWindowsのデスクトップアプリをUniversal Windows Platform(UWP)アプリに変換する「Desktop App Converter Preview (Project Centennial)」のプレビュー版を4月に公開しているが、Windows標準のアクセサリアプリの一部がUWPアプリとしてMicrosoftストアに出現している(Windows Centralの記事、
Neowinの記事、
WinBetaの記事)。
UWP版のWindows標準アプリを発見したのは、Microsoftウォッチャーとして知られるWalkingCat氏。確認されているのは「Microsoft Character Map (文字コード表)」「Windows Fax and Scan (Windows FAX とスキャン)」「WordPad (ワードパッド)」「XPS Viewer (XPS ビューアー)」の4本だが、実際にダウンロードすることはできない。現在のところ英語版のみでローカライズはされておらず、提供開始時期も不明だが、今夏のWindows 10 Anniversary Updateで利用できるようになるとの見方もある。
UWP版のWindows標準アプリを発見したのは、Microsoftウォッチャーとして知られるWalkingCat氏。確認されているのは「Microsoft Character Map (文字コード表)」「Windows Fax and Scan (Windows FAX とスキャン)」「WordPad (ワードパッド)」「XPS Viewer (XPS ビューアー)」の4本だが、実際にダウンロードすることはできない。現在のところ英語版のみでローカライズはされておらず、提供開始時期も不明だが、今夏のWindows 10 Anniversary Updateで利用できるようになるとの見方もある。
Desktop App Converter は魔法じゃないよ (スコア:5, 参考になる)
Desktop App Converterは、Windowsアプリケーションのインストール形式である「.msi」ファイルを使って、UWPアプリの配布パッケージである「.appx」を自動生成するツールだ。これにより、Windowsストアの仕組みを用いて従来のWin32や.NET向けに記述されたアプリケーションを配布することが可能になる。
一方、ここでAppXパッケージに変換されたアプリは基本的に従来のWin32/.NETコードベースそのままで、Win32サブセットなどを含まないWindows 10 Mobileなどのプラットフォームでは動作しない。つまり厳密に言うと、Desktop App Converterが生成するのはUWPアプリではなく、「UWPと同じ配信形式のパッケージ」を生成しているにすぎない。
これだけだと「Windowsストアを利用できる以外のメリットはないの?」ということになるが、実際にAppXパッケージが生成されることで、企業内でも配信が楽になるだけではなく、ユーザーにとっても「システムフォルダやレジストリを汚さない」という大きなメリットがある。
通常、デスクトップアプリケーションのインストールではWindows OSのレジストリに専用領域の確保のほか、必要なDLLやランタイムをシステムフォルダなどに適時追加していくことが多い。ところが、こうしたことを繰り返すとレジストリが肥大化してメモリやパフォーマンスを圧迫するだけでなく、アンインストール時に「ゴミ」を生む結果となってしまう。
Desktop App ConverterではAppXパッケージ生成時にマニフェストを包含し、内部的にリダイレクト処理を行うことで、レジストリやDLLの書き込みがパッケージの外部に波及することを防ぐようになっている。これにより、変換後のデスクトップアプリケーション(AppXパッケージ)のインストール/アンインストールがシステムに悪影響を与えることがなくなるという。つまり、Windows 7向けのアプリケーションを単純に変換するだけでもメリットがあるのだ。
このように、Desktop App Converterの自動変換ではデスクトップアプリケーションそのものをUWPアプリにはできないものの、Windows 10以降で提供される新機能やアプリの実行基盤をそのまま活用可能になる。
恐らくMicrosoftは、このツール提供を皮切りにアプリケーション開発者やユーザーらにUWPの活用を促し、将来的に古いデスクトップアプリケーションのコードを徐々にUWPアプリへと移管していくのが狙いとみられる。時間はかかるものの、2020年に延長サポートが終了するWindows 7からWindows 10への移行をにらんだ施策と言えるかもしれない。
さて、AppXパッケージに自動変換された直後の状態では、動作的には通常のデスクトップアプリケーションと何ら変わりない。しかし、若干のコード追加でユニバーサルアプリの特徴である「ライブタイル」「通知」「Cortana」といった機能が利用できる。この辺りは非常に簡単なので、すぐにでも取り掛かれるだろう。
まとめると
UWP アプリへのデスクトップ アプリの変換 - Windows アプリ開発 [microsoft.com]も参考になる。
Re:Desktop App Converter は魔法じゃないよ (スコア:2)
WalkingCat 氏は WSL を真っ先に発見したり [developers.srad.jp]、誤って公開された Edge の拡張機能を見つけたり [it.srad.jp]、なんかよくわかんないけどすごいみたいな印象。
マイクロソフト ウォッチャーというと、ZDNet のメアリー・ジョー・フォリー氏とエド・ボット氏、それとポール・サーロット氏のイメージが強い。
Re: (スコア:0)
べつにWin32のままでもレジストリやDLLを利用しないプログラムは作れるのに。
モダンな配布 (Windows ストア) =Microsoftにみかじめ料を払う配布形式
Re: (スコア:0)
それは使わないだけ。ストアアプリはサンドボックスなので、使わせないという強制力として働く。
Re: (スコア:0)
Win32からWUPに変換するのは開発者なんだから、使わせないも使わないもないでしょ。
開発者がレジストリを使わないことにメリットを見出すのなら、UWPに変換するまでもなく、
Win32アプリのままそういうふうに作るというだけ。
世代交代? (スコア:2, オフトピック)
EdgeにしてもOfficeのモバイル版にしてもそうですが、最近Microsoftの開発者の世代交代が進んで、従来のWin32アプリのコードベースが保守できなくなってるのではないかと思われる節があります。そう考えないと、わざわざ機能の劣るバージョンに更新するという不合理に説明がつかない。
今時のMSの新入社員に一からMFCアプリ書ける人ってどれくらいいるのかしら。
Re:世代交代? (スコア:1)
C++はゴミの分別回収もきっちりやらないと持ってってくれないけど、C#はそんな面倒なこと考えたくもないっていう人(中にはまともに管理できない人も)が結構いそう。
Re: (スコア:0)
ただ単にモバイル向けのアプリはIA以外でも動作することを求められるのでUWP化を進めているだけでしょう。
そしてタブレットやスマートフォンでは機能数が少なく直感的なUIを求められるのでそのようになっているだけです。
Re:世代交代? (スコア:2)
そうだったらいいんですけどね。でもEdgeやOfficeはタブレットやスマホでだけ使うアプリではないので、理由づけとしては不十分と思います。
Re: (スコア:0)
オフィスはウィンドウズにおけるキラーアプリなので当然対象に入る
Re: (スコア:0)
間抜けた理屈だ
Win32を保守できなきゃ今のOSの保守は誰がやってんの?
って話になるぞ
Re:世代交代? (スコア:2)
一人もいないとは云いません。VC++だってまだ作ってるしね。でも方向性としてはMS社内のWin32技術者は減ってるんじゃないかと。
Re: (スコア:0, 荒らし)
>今時のMSの新入社員に一からMFCアプリ書ける人ってどれくらいいるのかしら。
世界中が自分周辺と同じだと思わない方がいい。
「思われる節がある」じゃなくて貴方が「思い込んでる」だけだからね。
Re: (スコア:0, フレームのもと)
世界中が自分周辺と同じだと思わない方がいい。
「「思われる節がある」じゃなくて貴方が「思い込んでる」だけだからね。」と貴方が「思い込んでる」だけだからね。
Re: (スコア:0)
いつまでも あると思うな Win32APIと互換性
Re: (スコア:0)
互換性は段階的に削除されますね。
Win32のあれこれはCPUのアーキテクチャーに手が入らない限り維持されそう。
つまり128bitになるまでは今のまま。
Re:世代交代? (スコア:1)
一方Androidは (スコア:1)
Debianをアプリにしてデスクトップに出力して動かしていた
https://www.youtube.com/watch?v=iFulMBNvjZA [youtube.com]
Debian noroot
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.cuntubuntu&hl=ja [google.com]
まぁ正確に言うとX11+いくつかの部品なんだろうけど、こういうのに比べると
ここに来てWindowsのハードウェアアーキテクチャへの依存の強さと重厚長大さが実に足枷になってきている気がする
Androidも未来は薔薇色って事はないけども
Re: (スコア:0)
Win32 APIじゃなくてハードウェアアーキテクチャ?
Androidのは単にarmバイナリ(さすがにdexがあるってことはないだろうし)が作られてるからで、それ自体はWindowsでも可能ではあるし、そこまで足枷というほどでもないような
# つくるかどうか、という意味でDebian/Linuxなシステムだろうが、作ってないのはどうしようもないから
UWPもまあ、そういう意味では解消の1つではあるけど...そこは論点じゃないような
Re: (スコア:0)
それはAndroidの上で仮想マシンを動かしているだけの話で、
それを持ってAndroidのOSとしての素質がどうとか言えるものではないと思うが。
Re:一方Androidは (スコア:2)
仮想マシンじゃ無くて、Androidカーネル上で別のユーザーランドを動かしている準仮想化じゃないかな。
Re: (スコア:0)
…技術的にはUbuntu on windowsみたいなものってこと?(こっちはLinuxシステムコールの変換が入るけど。)
Re: (スコア:0)
今のWindowsは特定のアーキテクチャーに依存しているということはないでしょう。
RTや10Mobileもありますし。
要はマイクロソフトのやる気の問題。
Re: (スコア:0)
仮想化とかそういのと勘違いしてる?
そういうことが出来ないと、考えるほうが難しいくらい当たり前なことしかしてないよ?
Win32 アプリのUWP化は、iOSアプリをWindowsネイティブで動かすってレベルのことをやってる話なので比較にもならん
Re: (スコア:0)
沈められたかと思ったら浮上したり、最近のスラドは忙しいな
>iOSアプリをWindowsネイティブで動かす
・・・というか
WindowsアプリっぽいものをiOS(の端末)で動かす、ようなものというか
それって必要なのか?
同じハードウェア・同じデータが使えればいいだけであって
アプリというかデスクトップ環境はむしろ別な方が使いやすいんじゃね?
うへぇ (スコア:1)
今の状態ですらイライラしまくりなUWPアプリをこれ以上増やすのはマジで勘弁して欲しいのだけど……。
設定無視でタイトルバーの色は変わらない。なにが違うのか知らないけどデスクトップアプリに較べてあまりに汚いフォント(Windowsのフォントが汚いって初めて実感した)。タッチの為か妙に余白の多いデザイン。
無断にスペース使うしデザインも浮いてるし、デスクトップPCで使うような代物じゃないでしょ、アレ。
Windows10そのものは気に入ってるけど、あの無駄なUWP押しは本当にやめて欲しい。
せめてデスクトップアプリと並べて違和感のない用にして欲しいものです。
Re:うへぇ (スコア:1)
逆にUWP増えてほしいなあ、と思ってる。
特にメモ帳はUWP化してほしい!
また設定がコントロールパネルとUWPで分かれているのも統一してほしい。
Windows 10の場合、設定以外ではUWPを使う必要ってないので、使わなければいいだけのような。
音量スライダーがタッチ向きになるように、横にスライドするのは使いにくいと思うけどね。
Re: (スコア:0)
コマンドラインからファイル名渡せないメモ帳とかいやすぎるw
Re: (スコア:0)
その辺は、メモ帳起動用のEXEが用意されるだけかと。
既に電卓はcalc.exeがCalculator.exe(UWPアプリ)を起動するだけのプログラムに置き換わってますし、
コマンドライン引数で受け取ったURIをEdgeに渡して起動するプログラムなんかも数十行で書けます。
Re:うへぇ (スコア:1)
Re: (スコア:0)
メモ帳くらいだったらいいんですけどねぇ、でもアレより高機能なものになるとAPIや機能の制約でそもそもUWP化できないものも出てくるので……。
ところで何故にメモ帳?普通にタッチ対応のテキストエディタを使えば良いのでは?
Re: (スコア:0)
必ずインストールされていて即使える標準エディタは重要。
vi みたいなもん。
Re:うへぇ (スコア:1)
最近のWindowsの世界って、新しくやってることに魅力を全く感じないんだよなぁ
どうでもいいことばかりにリソースを投入して、そのシワ寄せが既存のデスクトップユーザーに無駄な不便という形で押し付けられている
そもそもタブレットでWindowsなんて使いたいとは思わん
ユーザー側の最適化され高められた生産性を、無駄に削らないで欲しい
Re: (スコア:0)
じゃあウィンドウズを買い支えたら?
5千万台くらい。
Re: (スコア:0)
そうするとタブレットではまともに使えなくなることにまだ気づいていないのか、旧人類よ。
Re: (スコア:0)
ペンか(トラック)ボールで結構です
画面をスワイプしたらマウスカーソルが加速度つきで飛んでいってくれるのでもいい
# なお、そういいつつ出されたものは食べる主義
Re: (スコア:0)
新人類はゴリラ腕を克服したのか?
Re: (スコア:0)
それはあまりにも極端な意見ですよ。
ゴリラ腕が問題になるのは長時間タッチパネルを操作する場合の話です。
あなたはタブレットの使用を完全に否定している。
ついでに言うとタブレットを机に対してほぼ平行になるように設置すればゴリラ腕問題でいうような腕部の疲労はほぼ問題ないレベルになる。つまりキーボードやマウスの操作によって生じる疲労とほぼ同等まで軽減できる。
Re:うへぇ (スコア:2)
猫背になりますなぁ
Re:うへぇ (スコア:1)
『コンピュータユーザのための健康サバイバルガイド [ndl.go.jp]』(日本語訳は1997年、原書は1994年)みたいな包括的な内容で現在の時間軸で使える文書があればいいんですけどね。
// アマゾン・サイトの書映紹介ほか(書評3件含む) [amazon.co.jp]
Re: (スコア:0)
ウィンドウの枠も細いまま変えられないんだよなぁ。
高解像度で使用していると、ストレス以外の何物でもない・・・
Re: (スコア:0)
8/8.1でなにが失敗の原因だったのか分かってないのかなあ、と不安になりますね。
UWPはスマホタブではメインでいいと思うけど、PCでは複数の選択肢のうちのひとつに留めないと。。。
Re: (スコア:0)
アクセサリー自体は元々「複数ある選択肢のうちのひとつ」なのでは。機能が足りなければユーザー側で別のアプリをインストールする訳ですし。
あと、Win10からストアアプリもフロートウインドウ化出来る用になったので、Win8時代の大きな弱点(の一つ)は既に消えているような…。
このペースから見るに (スコア:0)
変換はあんまり容易ではないってことなんですかね。
Re: (スコア:0)
10で既存のアプリの後継として導入されたアプリケーション群を見るにゼロから書き直してる気がしますね。UIだけ変えて下はそのままなんてのもありそうですが。
Re: (スコア:0)
さすがに文字コード表ぐらいなら既存のを変換しようと新規で書こうとそれほど手間が変わらないような気も。
それこそ大昔のソリティアのようにインターン生が作った [gigazine.net]程度のものじゃないのかなあ?
Re: (スコア:0)
変換するよりも作り直す方が早いですよ。
電卓が既にそうなってるんだけど、 (スコア:0)
ショートカットキーに割り当てて使えるようにしているものの、
使えるようになるまでのワンテンポ遅れるようになったのが気に入らない。
Re:根本的な考え違いをしたまま議論してないか? (スコア:1)
Re:根本的な考え違いをしたまま議論してないか? (スコア:1)
MicrosoftのWhat's UWP? [microsoft.com]のページに、
The Universal Windows Platform (UWP) core APIs are the same for all Windows device families.
If your app uses only the core APIs, it will run on any Windows 10 device.
UWPをもしUWP core API(WinRT API)だけを使って書けば、Windows 10デバイスで共通に動きますよ、とある。
裏返せば、つまりcore API(WinRT API)を使わない(あるいはWin32などほかのAPIと合わせて使う)というようなものも
UWPのあり方として許容されている。
Project Centennialのページにも、
WinRT APIへの完全ポーティングは手動でぼちぼちとやっていってくれよ [microsoft.com]、
というようなことが書いてあることだし、
「今ARMが配信対象になってないのはベータ版でARM対応が追いついてないだけ」
ではなくて、このまんまじゃないの?