当時存在していなかったフォントを使用していたために偽造文書であることがバレた案件、再び 30
文書偽造の際はお気を付けください 部門より
Microsoftのフォント「Calibri」はパキスタンのシャリフ元首相が最高裁判所に提出した文書の偽造の証拠となっているが、カナダで再び偽造文書の証拠となった(裁判所文書、Canadian Lawyer Mag、National Post、Ars Technica)。
今回文書偽造が明らかになったのは、2009年に清算手続きを行ったカナダの通信会社Look Communicationsの元CEOだ。Lookは2009年に無線通信用周波数帯域など主要な資産を売却して8,000万カナダドルを得たが、取締役会の決定により1,700万カナダドルを補償金として元CEOや重役らに支払ったことから、Lookが返還を求める訴訟を提起。元CEOは約560万カナダドルをLookに支払うよう命じられた(裁判所文書[2])。
判決後、元CEOは破産の申立を行ったが、2件の不動産は3人の子供のための信託財産になっていると主張したため、破産管財人が裁判所に確認を求めていた。元CEOは証拠として1995年付の文書と2004年付の文書を提示したが、フォントを手がかりに文書の偽造を鑑定する「フォント探偵」ことThomas Phinney氏の証言によると、1995年の文書はMicrosoftの「Cambria」フォントが使われており、2004年の文書ではCalibriフォントが使われていたという。これらのフォントは2007年にWindows Vista/Office 2007とともに出荷されるまで一般に出回っていなかったものだ。
さらに、Cambriaは2002年にデザインされたもので、1995年の文書作成時にはそもそも存在しない。Calibriも2002年にデザインされているが、2004年時点でこのフォントを使用できたのはMicrosoft関係者のみだとPhinney氏は証言する。また、文書では等幅ライニング数字が使われているが、Calibriで等幅ライニング数字がデフォルトになったのは2005年11月であり、2004年の文書で使われているはずがないとのこと。
裁判所はPhinney氏の証言を採用し、元CEOが資産を債権者から守るために2件の文書を偽造したと断定している。
一方日本は (スコア:3)
古文書の偽造に尿を腐らせて塗った。
等幅ライニング数字 (スコア:2)
等幅ライニング数字とは、ざっくり言えば「表とかに使う時便利な、幅(字間)が全部同じ数字」です。
通常のアルファベットでは、例えばiとWだと幅がかなり違いますから字間を調整しますが、等幅ライニング数字では1と8のように幅に差があっても調整しません。大抵のフォントでは、数字は見出しより本文や表に使うことが多く、一方見出しに使う場合でもそれほど問題にはならないので、デフォルトをその等幅ライニング数字に設定してある場合が多いのです。
文書偽装の際はチェックを忘れずに。
通常の環境でスラドを読むときは、等幅ライニング数字がデフォルトのフォントを使われているでしょう。下の数列の幅は揃っていますか?
11111111111.1
88888888888.8
Re:等幅ライニング数字 (スコア:1)
その手のフォントだと、数字と混在することが前提の記号類(ピリオド、カンマ、ハイフンとか)も数字と等幅になってますよね。
切り貼りしろよ (スコア:0)
手を抜きすぎなんだよ。スキャンしてラスタをドット単位でいじらないと。
ワープロ専用機なら (スコア:0)
日本にはまだ稼働するワープロ専用機がそれなりの数あるので、
中古ワープロ使えば
Re:ワープロ専用機なら (スコア:1)
フォントからはバレないだろうけど、インクリボンの成分分析とかでバレる可能性が…
#コピーを取るとトナーの成分が違いそうだよね~
Re: (スコア:0)
別に証拠として原本である必要はないのでは?
まぁ、写しだとしたら原本はどうした?とつっこまれるだろうけど。
# ペーパーレス化を進めてまして……
Re: (スコア:0)
感熱紙使えよ!
富士フイルムのがまだあるけど
保存状態が良すぎると怪しまれるだろうな…
というか普通消える
Re: (スコア:0)
せっかく苦心して打ち込んだのに。リボンが無いよう?
よーし (スコア:0)
日本も玉木文書を分析してみよう
素直にArialとTimes New Roman使っとけばよかったのに (スコア:0)
違いのわかる男っぷりを出そうとCalibriやCambriaなんか使うからそうなる
そもそもArialやTimes New Romanを使うのがそこまで嫌だったとしても、そこはHelveticaとTimesにするべきだった
中途半端な代替品で済まそうとしたことが全てのミスの始まり
これだからWindowsは
Re:素直にArialとTimes New Roman使っとけばよかったのに (スコア:2, 参考になる)
Helvetica や Times の物理フォント自体は同じでも、デジタルフォントの世代やレンダラによって違いがでるので実はわかったりするんだよな。もちろん、この件よりはわかり難くなるけど。
ということで昔の文章を再現したいなら、昔のOS環境一式と、昔の紙やインクを準備するところから始めよう。あとインクの経年劣化分の細工を忘れずに。
#しかしフォント探偵って職業として成り立つのか?
#推理小説とか読みたい.「このFrutigerは幅が変ですよ。TTじゃなくてOTF使いましたね?」
Re:素直にArialとTimes New Roman使っとけばよかったのに (スコア:1)
Re: (スコア:0)
それぐらいに偽造文書やらがあるってことなのかね。
職業が成り立つ程度の鑑定する数があるって意味になるし。
1回(1枚単位とか?)の値段次第だけど
年数件程度じゃあ稼げないだろうし。
Re: (スコア:0)
別に偽造かどうかの裏取りをしたい組織がたくさんあるのと、偽造文書がたくさんあるかは別問題でしょ。
偽造かどうかの鑑定を依頼するのであって、依頼される文書全てが偽造だってわかってるなら
そもそも依頼する意味がない。
Re:素直にArialとTimes New Roman使っとけばよかったのに (スコア:1)
素直にも何も、Calibriは新しいOfficeではデフォルトフォントなんだよ。
あと1行目と2行以降がまったくつながってないぞ。Helveticaいいたいだけやろ。これだからWindowsアンチは。
Re: (スコア:0)
ArialやTimes New Romanだって年式ごとに微妙に角の形や線の角度が違っていたりして・・
Re: (スコア:0)
ほんとこれ。同じじゃないそうですね。
Re: (スコア:0)
万全を期すなら、Windows95などを手に入れて動かすのがベストか。
Re: (スコア:0)
なんで数字だけ全角なんだ。
#windows9.5と空目した。8.1の次?
Re: (スコア:0)
プリンタによってはOSから出力されたフォントをプリンタ側で持っているフォントに置き換えて出力したりもするので一式揃えないとダメよ
Re: (スコア:0)
さらに、プリンタの中には日付やプリンタのシリアル番号といった情報を見えないぐらい黄色などのわかりにくい色で小さなドットで印刷するやつがあるので、そのあたりの偽装もしないといけない.しかも思ったより古いプリンタからこの機能が実装されているので侮れない…
Re: (スコア:0)
よーし、EPSON MP130KとかNEC PC-PR201Hの出番だ!
# 家のどこかに眠っているはず、リボンが入手可能かどうかしらんけど
Re: (スコア:0)
じゃあ僕Impact!!
Re:素直にArialとTimes New Roman使っとけばよかったのに (スコア:1)
Comic Sansと創英角ポップ体でよろしく
Re: (スコア:0)
ISOの規格書落として読んでたら
以前の版では本文が Arial だったのに
最新版では Cambria に変わってて驚いた経験ならあるな。
一瞬読む規格間違えたかと思った。
# ISOの規格書のフォントって編集者が気分で決めていいんだろうか?
Re:素直にArialとTimes New Roman使っとけばよかったのに (スコア:1)
> 以前の版では本文が Arial だったのに
> 最新版では Cambria に変わってて驚いた経験ならあるな。
PDFにフォント埋め込んでおらず、sans指定があるのをOSが新しくなったために
異なるデフォルフォントにマッピングされただけだったりして。
(以前の版を改めてみればわかることだから、そんなことないだろうけど)
Re: (スコア:0)
Arialはsans-serifだけどCambriaってserifなのでは?
>資産を債権者から守るために (スコア:0)
「守る」という言葉には正当な防御というニュアンスがまとわりついているので適切ではないような。
これ、破産犯罪でしょ。「債権者を詐害するために」「欺くために」とかの方が正しくね?