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アメリカ合衆国

衛星インターネットがインターネット接続料金引き下げの圧力になる可能性 49

ストーリー by hylom
そんな低コストでサービス提供できるの 部門より

Anonymous Coward曰く、

低地球軌道(LEO)衛星を利用したブロードバンド・インターネットの実現が近づきつつある。Amazonのジェフ・ベゾスCEOが所有する宇宙企業ブルー・オリジンと、イーロン・マスクのSpaceXの両社は、消費者向けの衛星インターネットサービスを進めている。実際にサービスを開始すれば、これら事業では毎年数十億ドルの収益があると期待されている。

SpaceXは北米展開からスタートし、衛星網が整った段階で世界展開を行う予定。基本的には、空にアクセスできる場所であればどこからでも利用可能だ。この技術の到来により、アメリカ人のインターネット利用価格は低下する可能性がある。

米国で有線ブロードバンドサービスの選択肢が1つしかない地域の人は推定1億400万人いるとされている。この地域の月額利用料金は68ドルとされる。また、2つの選択肢がある地域の人は7,500万人おり、この地域の平均月額利用料金は59ドルとされる。5つ以上の選択肢がある幸運な1500万人の場合、平均月額利用料金は47ドルだとされている。

LEOインターネットは表面的には全世界で利用可能であり、これによって地上ブロードバンド回線と衛星回線とで競争が進めば、米国では300億ドル以上の「節約」につながる可能性があるとしている(TNWSlashdot)。

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  • by tol (19142) on 2019年08月29日 12時41分 (#3677190)
    そんなに速度がいらない、けど大体つながっていた方がいい的な用途で、有用性があるんじゃないか?回線を用意するための設備とか、あんまりいらないだろうし。観測装置とか?
    • Re:日本でも (スコア:3, 興味深い)

      by Anonymous Coward on 2019年08月29日 15時17分 (#3677277)

      マスクがやろうとしてるのは大量の板状キューブサットを自社のロケットに詰め込んで
      低軌道メッシュを組んでバンバン故障させて落下する側から自社のロケットでポンポン
      打ち上げないと会社が破綻するから投資が集まるっていう火の車メソッドで荒稼ぎする
      スキームだから

      そういうスキームじゃないIoT向けの衛星通信はイリジウムやインマルサットやオーブコム
      といった既存大手が普通に今でも提供してるしパナソニックアビオニクスは世界各国の
      機内Wi-Fiを握ってるし国内でもSoftBankが基地局バックボーンにIPSTARというサービスを
      かなり前から実運用してる例もある

      親コメント
  • by Anonymous Coward on 2019年08月29日 7時29分 (#3677009)

    正規の通信だけじゃなく、衛星に大電力の電波をぶつけて反射させる通信が流行りそう

    • by Anonymous Coward on 2019年08月29日 15時26分 (#3677283)

      月面反射通信、まだやってる人いるのかなと思ったら、こんな人が。
      2007年12月9日 協定世界時16時26分、アマチュア無線局DF2ZCとDH7FBの間でEarth - International Space Station - Earth CW QSO。国際宇宙ステーション表面の受動反射による交信。144MHzで出力300W、21dBd八木アンテナと、750W、20dBd八木アンテナ使用。[13]

      親コメント
    • by Anonymous Coward

      エコー衛星じゃあるまいし反射波で通信ができるくらいの電力を浴びせたら回路焼けちゃうでしょ。

  • by Anonymous Coward on 2019年08月29日 8時50分 (#3677044)

    そこそこ広い国なら衛星インターネットに競争力があるかもしれないが、日本だと離島や山奥くらいしか勝てないと思うなぁ。
    普通に光ファイバーが速いし、光ファイバーが無理でもメッシュ状に無線通信でもした方がまだ低コストで高速でしょ。
    低軌道だとアンテナの向きも固定できないわけでしょ。パラボラが使えないなら電波効率も悪そう。
    ごく一部の置き換え程度にはなるけど、性質考えたらやっぱり昔の衛星電話がちょい速い程度でしかないかと。

    衛星通信ってのは放送が一番得意分野だと思うね。

    • by Anonymous Coward

      > 低軌道だとアンテナの向きも固定できない

      今のやつはアンテナの向き固定ですよ。

    • by Anonymous Coward

      スカパーじゃDAZNに勝てないことが明らかになったから、全世帯がブロードバンドを手に入れると、衛星放送自体が消滅するんじゃないかな。チャンネル数が少なすぎるもん。

      地上波だと各県ごとに放送局があって、各県のローカルCMを発信している。ネット放送でも完全に代替可能。しかし、衛星放送だとこれをやるためには47チャンネル必要になる。まあ無理だよ。

  • by Anonymous Coward on 2019年08月29日 9時00分 (#3677048)

    日本人的感覚で「衛星インターネット?衛星数百基も使って採算合うの?線が引けなくてもWiMAXみたいなもので良く無い?」と思ってしまうけど、アメリカクラスのでかくてスカスカな国になると、ターゲット層というのはそんなにいるもんなんですなぁ。
    5Gも都市部重視で、基地局密度が低い地域では効果低いみたいだし、本当に衛星の時代がくるのか?

    • by Anonymous Coward

      衛星の時代が仮に来たとしても、光ファイバー網にどんどん置き換えられるわけだから厳しいね。
      電気が通らない場所はどんなにデカい国でもまずなく、あったとしても人は住まないわけで、当然光ファイバーもそのうち届く。
      そして衛星はやがて廃れるのはユーザーも分かっているわけだから端末・設備投資にも消極的になる。
      いくら小型衛星が安いと言っても厳しいのではないかと。

      • 楽観的過ぎるやろ。。。

        光ファイバー網の全世界的な普及なんか、技術はともかく、コストが見合うはずがない。
        過疎地から得られる利益で足りるものか。

        どうしてもというなら、「ユニバーサルサービス料」が莫大になるんやろなあ。
        経営陣とユーザーのすばらしい覚悟が必要。w

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      • by Anonymous Coward

        問題はそのうち届くが5年なのか10年なのか20年なのか、ってとこですかね。
        5年後に届くなら多くの人は及び腰でしょうが、それが10年20年となると当面は衛星使うかという流れになりそうな予感。

        後は、Blue OriginやらSpaceXやらの計画が全て順調に進むと、衛星側もどんどん値段が安くなるので、コスパで光ファイバー網を破る可能性もあるかも。

        # 宇宙開発の歴史を鑑みると、そうそう順調に進まないと思うが。

        • by Anonymous Coward

          衛星は用意するのに5年以上かかるし寿命も短い。
          打ち上げられてこれから試験を、って時には既に光ファイバーが見えている可能性も。

          大体、地上で中継局維持するのと衛星を維持するのはどちらが安く済むのだろうか?とか考えると。
          利点は離島や船舶程度ではないかな。

          • by Anonymous Coward

            志村ー!今年が4年目!!!

    • by Anonymous Coward

      衛生のコストが今は安いし
      1基あたり数千万円程度
      打ち上げと含めても500億円もかからない
      数年で交換だが年間数千億円の利益にはなるので儲かるよ

      • by Anonymous Coward

        仮にコスト500億円/基、全世界からの利益が年間4000億円/年、5年で交換とすると、

        コストが100億円/年/基
        利益をすべてコストに回すと40基/年
        つまり全世界を40基以下でカバーしないとコスト圧迫で死亡。

        • by Anonymous Coward on 2019年08月29日 22時02分 (#3677505)

          ああいう衛星は、1回の打ち上げで数十機まとめて軌道に投入してます。
          投入できる軌道に制限が出るので1回の打ち上げで全部終わりとはいかないけど、数回~数十回の打ち上げで大体カバーできるはず。

          https://news.yahoo.co.jp/byline/akiyamaayano/20190524-00127192/ [yahoo.co.jp]
          SpaceXのStarlink計画の場合、1回の打ち上げで60機の衛星を軌道に投入してます。
          1440機で全世界カバーだそうなので、24回の打ち上げで達成できますね。

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          • by Anonymous Coward

            その記事によると4000基構築するのに1兆1000億円、維持するのに5年間で2兆2000億円=年間4000億円。想定利益とコストが同じぐらいになるね。

            4000機を達成した時点で「光ファイバー網よりも低遅延で通信が可能」だという専門家の分析がある。
            スターリンク衛星網は、当初は1年に1000~2000機のペースで打ち上げを目指し、1440機の衛星を打ち上げた段階で世界規模で通信可能

            スターリンク衛星網構築には100億ドル(約1兆1000億円)以上の費用がかかる(※)としている。4000機以上の衛星を維持するには、5年間にその2倍の数の衛星を打ち上げる必要があるとの指摘もあり、コスト面の負担は大きい。

        • by Anonymous Coward

          低価格サービスで全世界をカバーする必要なんてないでしょ。
          人口の集中している地域でサービスして利益が出れば良い。

          • 低価格サービスで全世界をカバーする必要なんてないでしょ。

            もともと全世界を網羅できる衛星サービスで、わざわざ特定地域だけにサービスを絞らなくても。衛星サービスなら、全世界と人口集中地域限定とで、それほどコストに差は出ないはずだから、全世界相手のほうが少しでも利益が上回るのでは。

            親コメント
            • 電波行政上、どこの国でどこの電波が使えるとか使えないとかよくあるので、全世界でというのは実はコスト高であります。
              親コメント
              • by Anonymous Coward

                静止衛星だからサービスエリアにしか電波干渉しませんという言い訳は通らないので別に

              • by Anonymous Coward

                人口密集地に対してサービスだと、フツーに光ファイバーどころかケータイに勝てないでしょ。

                てか、鉄塔に衛星のっけて中継させれば良くない?

          • by Anonymous Coward

            一般の衛星は東北~東南の方向にマッハ22で飛び続けるコースしか取れない
            だから一機が可視範囲に入るのは精々数分で人口の集中している地域に留まれない

            静止衛星は超高高度(高度35,786km, 軌道周期23時間56分4秒)を飛ぶと
            その飛行速度で丁度地球の自転速度と一致するって理屈
            なので無駄に超高高度を飛ぶコストがかかるし遠すぎて電波が弱い

            結局はそこそこの数の衛星を次々に通過させて結果的に全球をカバーしてしまうか
            地域を絞るためにわざと超高コストの割に低性能の静止衛星で特定の地域をカバーするか
            の二択になる

        • by Anonymous Coward

          じゃあサービスイン時点で1600基最終形態で12000基を運用することになってるマスクのスターリンク計画は即死ですね
          当たり前だけど

          • by Anonymous Coward

            あの衛星、たぶん1基辺り年1億とかしか掛かってないぞ。全部自社でやってて原価で済むの強い。

    • by Anonymous Coward

      イーロン・マスクのやることは実際に割と採算性が微妙なケースが多い
      出口どう考えてるのかは分からんぞ

      • by Anonymous Coward

        ベゾスとザッカーバーグと孫正義もやってるけど、みんな微妙そうってこと?

        • by Anonymous Coward

          そりゃ衛星携帯なんて、かつて存在していて採算取れなくて死んだわけだし
          よっぽどちゃんとしてなければまた死ぬでしょ。

          • by Anonymous Coward

            死んではいないよ。今も昔も変わらない。
            そもそも一般向けに宣伝してた時でも業務用の価格帯のままだし、違いは宣伝だけ。サービスはずっと業務用で続いてる。

            • by Anonymous Coward

              まあやろうと思えば自宅に航空会社の衛星インターネット回線引いも良いんだからね。
              ただまあコスパ悪すぎて笑いを取る位にしか使えないだろ。

              ただまあ、大金持ちとかだと、離島買って別荘建てるとか考えちゃう奴も居るから、そういう人には「なんだ安いじゃん」とか思える事も有るのだろうけど。

              • by Anonymous Coward

                近くのインフラ整ってる島から電気ガス水道線含めた海底ケーブル作っちゃうさ

        • by Anonymous Coward

          ベゾスはペーパープランでまだほぼ着手してない。
          ザッカーバーグは既存シナジー狙ってるけどスケールは狙ってない。
          孫正義は完全に既存側でただ低成長で手堅いビジネスとしてやってる。

          イーロン・マスクだけが虚数解を狙いに行ってる。あのワタミ野郎はいつもそう。

      • by Anonymous Coward

        出口は大抵次の大きなネタをぶち上げて、で投資を募って失敗は忘れる、ってなもんかと。
        失敗したとしても上手く撤退する金は手元にあるわけだから出血は少ないはず。

    • by Anonymous Coward

      アメリカだけで商売したらアメリカ近傍にいるとき以外が時間の無駄になるんじゃないの?

  • by Anonymous Coward on 2019年08月29日 9時13分 (#3677053)

    なんか大昔にあったんですよね、衛星インターネット。確か一般向けはあまり普及せずに、
    コンビニの売上データ送信にしばらく使われていたとか。古くてすみません。
    https://internet.watch.impress.co.jp/www/article/980921/sat.htm [impress.co.jp]

    要は衛星の電波中継器1台あたり容量が30Mbps程度なので利用人数が増えると遅くなると言う。うーん。
    ここからどう進化しているのか追いかけていませんが、原理はそう変わったと思えないので容量問題
    どうなってるのかなと思う次第。

    • by taka2 (14791) on 2019年08月29日 10時12分 (#3677102) ホームページ 日記

      コンシューマ向けの衛星インターネットは、通信は下り方向だけで、別途上り方向は既存の電話回線などによる接続が必要です。データ送信に使えるものではありません。

      > コンビニの売上データ送信にしばらく使われていた

      これは、別の話でしょう。

      従来は33.6kbpsとか64kbpsぐらいのところに、下り1Mbpsクラスというのはものすごく高速でしたが、ADSLが台頭したらもうメリット無くなったって感じですかね。

      僻地向けの、上りも下りも衛星を使うシステムもありましたけど、個人向けではなかったです。UNIXマガジンの連載で国立天文台の観測所に導入する経緯が載ってましたが、衛星経由の往復だとRTTが長すぎてTCP/IPでは速度が出ないので、電波通信は独自プロトコルを使い、末端のプロトコルゲートウェイがフライングでACKを返す、とかいろいろ小細工してて、かなり物々しかった。

      親コメント
      • by nnnhhh (47970) on 2019年08月29日 13時19分 (#3677219) 日記

        > 通信は下り方向だけで、別途上り方向は既存の電話回線などによる接続が必要です
        全然知らないんですが、TCPだとたとえばSYNとSYNACKで違う回線通るってこと?
        それともConnection張った側で決まる、とかなんかな
        いずれにせよ大変そうな作りになってんのやなぁ

        親コメント
    • by Anonymous Coward

      ソレは古すぎる。
      昔のは(今でもあるけど)、静止衛星を使った通信なのよね。3.5万kmを往復。
      1衛星のサービスエリアが広くて、そのぶん大勢でシェアするから帯域も足りなくなる。

      一方、最近話題になってるのは低軌道。
      高度300km~1000kmぐらいかな。高くても2000kmまで。
      地上から見ると上空を見かけ上飛行機ぐらいの速度(高空を飛行する旅客機ぐらい)で通過してく。よって複数の衛星が同時に通信できるよう、衛星艦隊を組む。
      1つの衛星=基地局のカバーエリアが狭いので、一人あたりの帯域は広くとれるし、距離が近いので電波強度的にも帯域が稼げる。RTTもそれほど劣化しない。
      「原理はそう変わったと思えない」とおっしゃられてるが、質的に異なるので静止衛星での通信とは同一視できないね。

      最大の問題は、衛星艦隊組まないと役に立たないので、初期投資コストが嵩むこと。
      SpaceXのプランが現実的なのは、自前でロケット打ち上げてるからだね。SpaceXの再利用可能ロケットがあるからこその、LEOインターネットだと思う。

      • by Anonymous Coward

        帯域で見ても、最近の低軌道の衛星コンステレーションを使ったものは、1機辺りで10Gbpsを超えるようです。
        衛星の数が3桁多く、1機辺りの帯域も3桁多いので昔の静止衛星の通信とは全く次元が異なります。

    • by Anonymous Coward

      今静止衛星ベースの衛星インターネット接続を出すならタイコムIPstarとかだろ
      http://www.ipstarjapan.com/ [ipstarjapan.com]

      そろそろIPstar衛星(Thaicom 4)の寿命が切れるからサービス終了の方向とか数年前に読んだけど
      今確認したら2021年まではやるらしい

  • by Anonymous Coward on 2019年08月29日 10時12分 (#3677104)

    安くて何処でもつながるインターネット!(※ベストエフォート)

    ってオチかなあ。
    結局そこに大勢集中すれば、品質が落ちるんよ。
    最大料金を払うはずのその層が「使えねえ」と離れればそこまでさ。

  • by Anonymous Coward on 2019年08月29日 12時19分 (#3677173)

    まじイラネ

  • by Anonymous Coward on 2019年08月30日 14時09分 (#3677764)

    中国がおっぱじめる前にJAXAもライドオンだ

  • by Anonymous Coward on 2019年08月31日 23時49分 (#3678327)

    衛星インターネットは永遠に都市伝説であり続ける!
    固定回線はおろか、携帯回線の代替にすら成り得ない!

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ナニゲにアレゲなのは、ナニゲなアレゲ -- アレゲ研究家

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