Unicodeにはさまざまな絵文字が追加され続けているが、Unicode Consotiumは
スコットランド国旗の追加に関する要望を無視しているそうだ(
The Courierの記事、
The Registerの記事)。
前スコットランド首相のアレックス・サモンド氏は昨年、スコットランド国旗の絵文字を次回のアップデートに含めるよう求める書状をAppleとUnicode Consotiumに送っていたそうだ。しかし、
Unicode 9.0.0に追加される72種の絵文字にスコットランド国旗は含まれていない。サモンド氏は、Unicodeの絵文字にスコットランドのシンボルである
ユニコーンが含まれているものの、スコットランド国旗の追加が望ましいとして、再びUnicode Consotiumに要望を送るつもりだという。
スコットランドは英国の一部であり、スコットランド人が自国を示す場合には
英国旗を使用すればいいと考えられているようだ。
イングランドや
ウェールズも同様の扱いだ。国旗の絵文字は
ISO 3166で規定されている2文字の国コード(Alpha 2)リストが元になっており、イングランドとスコットランド、ウェールズには国コードが割り当てられていないということもあるようだ。
しかし、絵文字情報サイトEmojipediaの創設者 ジェレミー・バージ氏は、
フランスの一部である
マルチニークの国旗がUnicodeの絵文字に割り当てられているなど、1つの国で複数の旗が絵文字に割り当てられてもおかしくないと指摘する。バージ氏はすぐに絵文字の追加が実現するかどうかはわからないとしつつ、自身もイングランドとスコットランド、ウェールズの旗を追加するようUnicode Consotiumに提案しているとのことだ。