GoogleはJava APIの著作権を侵害していないとの判決 54
ストーリー by headless
9行 部門より
9行 部門より
BonTf 曰く、
GoogleがJavaの知的財産権を侵害したとしてOracleが提訴していた裁判で、米カリフォルニア州北部地域連邦地裁のウィリアム・アルソップ判事は5月31日、37のAPIパッケージに関して著作権侵害は認められないとの判決を下した(Groklawの記事、 Ars Technicaの記事、 知財情報局の記事、 本家/.)。
判事によれば、APIで著作権保護されるのはプログラムコードであり、APIの機能自体は著作権保護の対象とならないとのこと。同じ機能であっても、異なるコードで再実装することは著作権侵害にならないとの判断だ。宣言やヘッダー部分に関しては、同じ機能であれば異なる実装でも同一の記述が必要となるため、著作権保護の対象外としている。
Oracleが1,500万行のソースコードをスキャンした結果、GoogleがJavaからコピーしたと認められたのは「rangeCheck」ブロックの9行と、8ファイルをデコンパイルしたコードのみだ。前者は既にAndroidのソースコードから削除されており、後者は製品で使われた形跡がないという。Oracleは控訴の構えを見せているが、逆転の可能性は低いとみられている。
Googleの肩を持つ気は無いが (スコア:2)
APIで著作権保護されるのはプログラムコードであり、APIの機能自体は著作権保護の対象とならない
そりゃそうだ。 そこまで対象になったら寡占状態を保護することになる。
hoihoi-p 得意淡然、失意泰然。
API自体が保護対象になったらWineが終わる (スコア:1)
と思う。
各種仮想PC なんかにも波及する可能性もあるかな。
Re:Googleの肩を持つ気は無いが (スコア:1)
Re:Googleの肩を持つ気は無いが (スコア:1)
ひとつ気になったのですけど…、インタフェース部分が著作権による保護の対象にならないとしたばあい、仕様記述言語 [wikipedia.org](Z言語とか CafeOBJ言語とか)とか インターフェイス記述言語 [wikipedia.org](IDL)とかで書いたのコードとかは著作権の保護を受けられないって可能性大ってことですかねぇ。?
Prolog 言語も、その昔は 「一階述語論理で仕様を書くだけで、それがそのまま動くプログラムになる素晴らしい言語」 とか学術系ではモテハヤされた経緯(相当昔ですけど)があるぐらいですから、仕様記述言語みたいな側面が強いと思うのです。Prolog 言語で書かれたプログラムは、どんな判断になるんでしょぉねぇ。
(´・ω・`)
Re:Googleの肩を持つ気は無いが (スコア:1)
書き順に、創造性とか創作性とかが認められるだろう…と、そういうことですかぁ。私的には、そんな気もするような、しないようなです。 (~_~;)
実用的なの Prolog プログラムは、カットとか、副作用のある組み込み述語なんかでイッパイですから、他の言語と変わらないかもしれませんけどね。あくまでも、仕様記述言語的な使い方をしたような場合については、微妙な感じもあるかもしれないなぁ~とか、個人的にボヤーっと思いました。(;・∀・)
Re:Googleの肩を持つ気は無いが (スコア:2)
「第5世代コンピュータプロジェクト」 でしたっけ。 懐かしい。
手続き型じゃなく論理記述ですからね。 アルゴリズムが保護対象にされたら、何も手を出せなくなる。
アルゴリズムは、コードに準じると思うし、「著作物」だと、思うんですけど。
#終わった言語は、忘れよう。
hoihoi-p 得意淡然、失意泰然。
Re:Googleの肩を持つ気は無いが (スコア:1)
Prolog だけじゃないかもしれませんけど、基本レベル(コアレベル)のコードって、数学の定理とかみたいに、誰がやっても同じようにするしかない、選択の余地がないものがあるんじゃないかって…。
たとえば、Prolog では有名なリストの連結のコードは、自然言語でも表現できますよね。
自然言語で書けば、当たり前のことを言っているだけのものですし、なんか数学の定理じみた感じもしますから、創作性とか独創性みたいなものは感じられませんよね。でも、この論理は Prolog に 「直訳」 できますよね。
表現の仕方が記号的になっただけのものですが、これでも一端のプログラムコードなわけですよね(仕様記述のコードではありませんけど…)。でも、これに創作性とか独創性を認めていいのかなぁ?とか… まぁ、フィーリングの問題なんでしょぉけどねぇ (;・∀・)
Re:Googleの肩を持つ気は無いが (スコア:1)
でした。はずかしい (//∇//)
Re: (スコア:0)
そもそもそこまで対象になったら、報道自体もできなくなるんじゃないか?
# 事実の伝達
Re:Googleの肩を持つ気は無いが (スコア:1)
仮にAPIが著作権で保護されていたとしても、常識的な範囲内であれば報道に関してはフェアユースでカバーされるでしょう。
少々の引用を含む書評等が新聞に掲載されるのと同じようなものです。
もし、その様な引用がフェアユースと認められないのならば、名高い"The New York Times Book Review"とかは発行出来なくなってしまいます。
Re: (スコア:0)
どっちかってーとOracleのほうが黒い印象があるが。
Re:Googleの肩を持つ気は無いが (スコア:2, おもしろおかしい)
黒いといえばNEXTに決まってるだろ
Re:Googleの肩を持つ気は無いが (スコア:1)
黒いと言えばIBM
#マシンの外見が
ψアレゲな事を真面目にやることこそアレゲだと思う。
想定通りと想定外 (スコア:1)
判決そのものは
> 宣言やヘッダー部分に関しては、同じ機能であれば異なる実装でも同一の記述が必要となるため、著作権保護の対象外としている。
と、まぁ物凄く順当で当初の予想通りなんだけど。
> Oracleが1,500万行のソースコードをスキャンした結果、GoogleがJavaからコピーしたと認められたのは「rangeCheck」ブロックの9行と、8ファイルをデコンパイルしたコードのみだ。
これはちょっと意外だった、何だかんだでもっとコピーしてるもんだと思ってた。
Re: (スコア:0)
改行コードが違ったから同じソースだと認識されなかった的な
#gitとかで何一つ変わらないのに全行入れ替えになってるログがたまにあってイラッ☆
Re: (スコア:0)
APIが同じなのに、コピーした行が僅かしかない!
関数宣言の行もわざわざ途中に空白入れたり、改行したりして違いを出した?
逆に意図的なものを感じるんですけど・・・
Re: (スコア:0)
スキャンしたのがOracleなわけだから、さすがにその程度の違いだったら同一視するような仕掛けや調査はすると思うが。
Re: (スコア:0)
たとえば誰かがJavaをクリーンルーム方式で再実装して
その中にOracle由来とすら言えない伝統的なコピペが若干混じったら
まったく同じ状態になると思うんですけど…。
邪推と逆算に満ちた、いわゆる陰謀論ですね。
Re:想定通りと想定外 (スコア:1)
コーディング規約の違いで書式が違うということは無いのかな。
コピペ元
if(a==b)return c;
Oracle
if (a==b)
{
return c;
}
Google
if ( a == b ) { return c }
とかそういう感じで。
Re: (スコア:0)
ソースを整形するソフトでフォーマットをあわせてから検索するんじゃないの?
少なくとも例文のOracleとGoogleは同一になると思うんだけど
Re:想定通りと想定外 (スコア:1)
Re: (スコア:0)
本当にそうなのかわからないが、Googleは自力で作ったから著作権は侵害していないが、数多く存在するOracleが提供している環境で書いたり動かしたりしてるプログラムはOracleに著作権使用料を請求されてもおかしくないわけだよね。
おそろしや。
Re: (スコア:0)
つか、クリーンルームで実装しても、もうちょっと偶然で被っても良いんじゃ?とか思った。
この件数を見ると、クリーンルームで実装した後に、更に類似コードをチェックして変更位はしていそうだ。
まだ最高裁がある (スコア:1)
Re:まだ最高裁がある (スコア:3, すばらしい洞察)
たしかにjavaが全然openじゃないのはsun時代から言われてきたことなのに
googleはわざわざそんな言語プラットフォームを選んで喧嘩売ってる時点で心情的には旧sunに同情するよ
だがoracle、てめーは駄目だ
って感情の人がおおいんでない?
Re: (スコア:0)
逆に言語なんて、独裁者が作ったりプロプライエタリーな会社が作ったり、
委員会が作った方が最終的には良いのでは?
犬は早く死ぬ訳で、せめて人間の一生のライフサイクルで推移するスパンの
言語発展の過程となるプロセスが望ましく、
その委員会やらの維持のためにGoogleに金を出せというなら、それは話が
通るとは思います。
Googleも言語の分野では、伽藍を目指す方がNot Evalだとおもいます。
Re:まだ最高裁がある (スコア:1)
評価されない?:-p
Re:まだ最高裁がある (スコア:1)
Re: (スコア:0)
ただ件のグーグル自体は「DalvikはJava互換です」とは一度も言っていないんですよ(たぶん)
AndroidソフトをそのままJavaVMでは動かせませんし、逆もしかり。 これはJavaの要求する
Write Once, Run Everyware というは方向性とは全く相いれませんし、そもそもDalvikは
Javaのライセンスを受けていないわけで。
Googleは構文をその他を確信犯的に似せてるから全く無実だとは言いませんが(そこが仰っている
グレーゾーンですね) 「似ているから全て著作権違反」ではIT業界は疎か、殆どのマスプロダクトが
存在不能になります。 C#とかだってかなり怪しいんじゃないかな
Re: (スコア:0)
"Run Anywhere".
OSに強く依存する実装方法をとれば Run Somewhere だったりするが。
Re: (スコア:0)
Re: (スコア:0)
>心配しなくてもVMのバージョン上がっただけで動かなくなるのが現実のJavaなんで
それはそもそもJavaの方向性を勘違いしてる痛い人ってだけですよ。
複数プラットフォーム、たとえばWin、Unix、Linux、FreeBSD、MacOSなどにおいて
同じバージョンのJavaVMが入っているときに
そのバージョン向けに開発されたJavaバイトコードが
上記プラットフォームで動くか?という観点がまずあります。
これが本来の、そして今でも正しい意味でもRun Anywareなわけです。
ところが、勘違いしている人は
「どれだけJavaVMのバージョンが上がっていっても互換性が永久に確保される」
なんていう極論に走ってしまいがちです。
でも当初からそんなもん保障されていませんし喧伝もされていません。
Deprecatedなメソッドひとつすら許さないような、
まともなプログラマーなら即座に異常と分かるような極論ですからね。
Re:まだ最高裁がある (スコア:1)
別ACですが、
> 「どれだけJavaVMのバージョンが上がっていっても互換性が永久に確保される」
...
> でも当初からそんなもん保障されていませんし喧伝もされていません。
それは仰る通りですねー。その点は同意。
で、元ACの発言から離れた話をしますけども、
> 複数プラットフォーム、たとえばWin、Unix、Linux、FreeBSD、MacOSなどにおいて
> 同じバージョンのJavaVMが入っているときに
...
> これが本来の、そして今でも正しい意味でもRun Anywareなわけです。
その本丸がnowhereなわけで(SWTでなんでnotification機能いれちゃったの!!とか。いや頑張れば全プラットフォームで動くけどコード共通化できないし)
あ、いや、こったUIとか色気のないロジックだけのコードなら達成できそうですけどね。(まあFlashだって似たようなモノ、、、ってFlexってSunだかに金はらってんだっっけ?)
# AnyWAREってtypoじゃないんですかね(たぶんanywhereのことかと)もしかして私がしらないだけでgoslingが言ってたとか?
Re: (スコア:0)
そもそも、Oracle(Sun)が提供してきたJavaVMでさえ、バージョンの違いで動作したりしなかったりするわけで、互換性と言えば互換性はないと思う。
"Write Once Run Anywhere"は、Javaがこの世に提供されて以来、最初のバージョン以外では実現したことは無いよね。
最初のバージョンだけは実現していたのは、それしかなかったから。
Re: (スコア:0)
#2166177のAC氏が言うようにwrite onceのonceは複数バージョンでも動くとはだれも言っていない(はず)です。
まあ、双方具体的なソースや事例がないので
妄想像レベルですけど。。。1.2か1.3のjumpのときにそうとうアレでしたのでお気持ちは察しますがね。
# 1.3以前はバージョンアップで結構動作しなくなったけど、以降はまだましになった気がしてます。もっともそのせいか、target versionが未だに1.4.2のプロジェクトが多くてまいっちんぐ。
Re: (スコア:0)
"Write Once, Run Anywhere"って簡単な英語にして、理解するには哲学的に難解な言葉なんですね。
あなたの主張通りなら、"Write Once, Run Somewhere"か、"Write many times, Run Anywhere"じゃないの?
普通は、"Anyhere"の「どこででも」には、「どのバージョンでも、どの環境でも」という意味だと思うよ。
ハッキリ言ってなくても、そう解釈されるのが普通だ。
Re:まだ最高裁がある (スコア:1)
"Anyhere"とは言い得て妙ですね。
# テストが楽そう
-- う~ん、バッドノウハウ?
Re: (スコア:0)
>普通は、"Anyhere"の「どこででも」には、「どのバージョンでも、どの環境でも」という意味だと思うよ。
>ハッキリ言ってなくても、そう解釈されるのが普通だ。
そんな解釈は普通しません。
また哲学的でもありません。
あなたの認識が極端すぎるだけです。
たとえばあなたは、
「JavaVMが入っていない環境でもJavaバイトコードは動かなければならない」
と叫んでいます。
この異常性は理解できますか?
どこでも、などいわゆる5W1Hに類する意味には
必ず現実的な制限があります。
今回の件で言えば開発におけるターゲットである
特定バージョンのJavaVMとセット、なわけですね。
そして最初からそういう話でしか宣伝されていません。
世の中のほとんどの人間はそれを暗黙的に理解しており、
それは哲学的でもなんでもありません。
おそらく中学生くらいでほとんどの人間が理解することでしょう。
エミュレータの裁判の判決みたいですね (スコア:0)
同じ機能を持つ全く別の著作物は著作権侵害にならないとかそんな感じの。
Re:エミュレータの裁判の判決みたいですね (スコア:1)
どうしてもというなら、特許の方で保護するしかないのでしょう。
もちろん、特許だと認めらない限りは保護されないわけだけど。
Re: (スコア:0)
マッシュアップとかでサーバサイド作ってる会社は致命的だね。そっくりさんAPIで鯖のパクリ作られてサービス始められてもAPIの著作権侵害はなしか。
Re:エミュレータの裁判の判決みたいですね (スコア:1)
>マッシュアップとかでサーバサイド作ってる会社は致命的だね。
>そっくりさんAPIで鯖のパクリ作られてサービス始められてもAPIの著作権侵害はなしか。
APIそのものは別になにするでもなく、その先の実装が必要なわけです。
既存APIの拡張であったり新規追加であったり、というシーンにおいて
将来の改変権利も含めてのオリジナルを保有している側は
本来圧倒的に有利なんですよ。
そこにおいて、オリジナルを保有しているのに
そっくりさんAPIの追従企業に負けていくような企業は、
涙目も何も
すでに市場での競争力を失った企業に他なりませんね。
互換機戦争再び (スコア:0)
この界隈っていつも似たような内容で争いになるな。
INTELとAMNDしかり、今回のことしかり・・・
Re:著作権紛争ついに決着? (スコア:2)
そうですね
>「著作権紛争ついに決着。APIに著作権は発生しない」
とは誰も言ってないですね.
Re:著作権紛争ついに決着? (スコア:1)
BonTf さんのタレコミ [srad.jp]ではそういうタイトルになっています。
Re: (スコア:0)
・本ストーリーの採用日時
・タレコミの日時
・コメントの投稿日時
これら3つを見れば自ずと分かる。
Re:著作権紛争ついに決着? (スコア:2, 参考になる)
#2164809 がポストされた時点では「Oracle vs Google: 著作権紛争ついに決着。APIに著作権は発生しない」というタイトルだったけども、その後にタイトルが修正された、という事なのかな?
Re:著作権紛争ついに決着? (スコア:1, おもしろおかしい)
なんでミステリ読みみたいな楽しみ方しなきゃならんのw
Re:著作権紛争ついに決着? (スコア:1)
コメントの元となった記事自体の変更履歴が明確かつ容易に判る形になっていれば問題なかったのだろうけど、ねー。
Re:著作権紛争ついに決着? (スコア:1)
たれこんだ本人です。ご推察の通りです。
私のつけたタイトルはおっしゃられている通りで、その時点で元コメさんは問題点を指摘してくださったわけです。
そしてタレコミ採用決定時に、編集者の方がタイトルと本文の手直しをされたようです。
(ちなみに今までの経験では、私の日本語力のせいかもしれませんがタレコミ原文がそのまま採用されることはほぼ?なかったです。)
採用決定前(編集前)のものにコメントが残せるというサイトのシステム上、このような齟齬が生じてしまったようです。