現在も業務で使用している最も古いテクノロジーは? 161
ストーリー by headless
現役 部門より
現役 部門より
「ゲーム・オブ・スローンズ」の原作者として知られるジョージ R. R. マーティン氏がMS-DOSベースのワープロソフトで執筆活動をしていることや、現役で働き続けるレガシーシステムが以前話題となった。ITworldの記事では1990年代のシステムを中心に、現在も業務で使い続けられている古いシステムを取り上げている(ITworldの記事、
Slashdotの記事)。
記事ではジョージ R. R. マーティン氏のWordStar 4をはじめとして、会計ソフトのQuickBooks 1.0を使い続けるためにWindows 3.1マシンを修理する経営者や、Windows 98でしか動作しない医療記録ソフトウェアを使う病院、OS/2 WarpのATM、パンチテープを現代的なストレージに変換するサービスを行う企業など、計10件が紹介されている。皆さんの周りで業務に使い続けられている一番古いテクノロジーはどのようなものだろうか。
記事ではジョージ R. R. マーティン氏のWordStar 4をはじめとして、会計ソフトのQuickBooks 1.0を使い続けるためにWindows 3.1マシンを修理する経営者や、Windows 98でしか動作しない医療記録ソフトウェアを使う病院、OS/2 WarpのATM、パンチテープを現代的なストレージに変換するサービスを行う企業など、計10件が紹介されている。皆さんの周りで業務に使い続けられている一番古いテクノロジーはどのようなものだろうか。
工作機器のパンチカード (スコア:5, 興味深い)
製造業のシステム屋ですけど、NC旋盤の制御用パンチカードが知っている限りは一番古いかも。機械の銘板には1976年と印字がある。
昔は汎用で使われていたが、こいつでしか効率的に作れない部品が有り、今では壊れたら困るため、特殊な部品専用の装置になっている。
現代のCNC複合旋盤だととんでもなく複雑な計算と制御が必要な特殊な部品を、僅か数枚のパンチカードだけで削れてしまうと言う代物。今でも実はかなり稼働率が高い。
今ではパンチカードの管理を専門に行う簡単なアプリを作って運用している。
それ以外だとついこの間まで金属表面処理の制御をしていたPC98のシステムがあってそれが二番目だったが、先日Windowsベースに作り替えてしまった。
そうなると一番古くてもWindows 2000(OSだけならWindows NT3が仮想マシンを通して制御している検査装置があるけどはWindows 7上のVM Ware Workstation)と結構新しいのしかないかも。(当然全部オフライン運用ですよ)
後は…30年ぐらいまえから継ぎ足し継ぎ足し使い続けているホストもその中に含まれると言えば含まれるか?更新はされ続けている。
Re:工作機器のパンチカード (スコア:2, 参考になる)
親ACですが、普通の汎用NC旋盤に、ある部品を作る為の専用のNC軸と、フィードバック…と言うより「からくり」と表現した方がいいような独特の加工治具を取り付けられるようにした代物なので、制御の問題じゃ無いです。
その軸を無視して使うと普通の汎用NC旋盤として使えるんで昔は汎用NC旋盤としても使っていましたが、汎用の方はより新しい旋盤に世代交代されていきました。
しかし、一方で専用の軸をつかわなければならない部品は、シンプルなNC旋盤ではできないため、生き残ったというわけですね。
当然ながらマシニングセンタなどの多軸加工機でも理論上ではできるんですが、表面性状や精度の面で通常ではやらない制御をしなければならず、汎用のCAM(工作機器の数値制御プログラムを作るためのソフトウエア)では結構難しく高コストです。また結構加工時間もかかり、高価なマシニングセンタを使わせるより、遙か昔に減価償却が終わっている装置を延命しておいて使う方が良いと判断されていると、そういうわけです。
レガシーなシステムがいまだに動いていると言うのは、技術が失われたと言うより、それが経済的に合理的であるから生き残ってるんじゃ無いかと思います。
ただ、万が一壊れたら、現代のCNC旋盤をあらたに改造して再現するコストをかけられるほどには需要がありません。そこではマシニングセンタを使った方が安いと判断され、マシニングセンタで今よりもコストをかけて作られる事になるんじゃないかと思います。
ただ壊れる要素部品(軸受けとか)は当時と規格がほとんど変わっておらず、部品の図面もあるので、壊れた部品は少しずつちょろちょろ更新されながら今後も使い続けられるんじゃ無いかなあ。
真空管とシンセと8ビットCPU (スコア:5, 興味深い)
うちのスタジオでは色々な機材に入っている20本以上の真空管とか70年代のシンセとか80年代のドラムマシンなんかに入っているCPU(6300とか6800とかZ80とか)が現役で生きてますよ。までも音楽では普通のことっすね。
大規模な商業音楽スタジオには、ちょっとまえまでSSL4000/6000シリーズとかNEVE VRとかっていう馬鹿でかい卓を入れるのが普通で(ミュージシャンのインタビュー映像とかで後ろによく映っているやつです。)これらのかなりの台数が今でも現役なわけですが、このSSL4K/6Kシリーズのオートメーションに使われているコンピューター(Z80かな?)には8インチのフロッピーが使われています。メディアを買うのが大変になりましたから、3.5インチにしたり欧米ではFD-SD Cardブリッジに付け替えたりしてます。
それから、NEVEのほうのオートメーション用のコンピューターは二種類あってFlying FaderというやつはWin3.1なのですが、GMLというほうは、6809でなんとOS9が使われています。GMLが好きな人は今後も使い続けるのでしょう。
Re:真空管とシンセと8ビットCPU (スコア:1)
鉄道の世界ではリレーが現役です。
一部の会社はIC化したようですが、故障個所が見て解らないため、リレーの世界に戻った会社もあるはず。
しかも、リレーというか、論理回路の考え方は、戦前から大きく変わっていなかったりします。
さすがに、個々のパーツの大きさは桁違いに小さくなりましたが。
ちなみに、リレーの動作不良で一番笑えるのは、蟻が入り込んで動作不良です。
Re:真空管とシンセと8ビットCPU (スコア:1)
> リレーの動作不良で一番笑えるのは、蟻が入り込んで動作不良です。
ENIAC以来の由緒正しいバグですね。
JWCAD (スコア:3)
いまだにDOS版のJWCADを使ってる人いますよ。
あと工場のロボット操作にPC9801xx使ってるとこあります。
3年前までMOが現役 (スコア:2)
あるスタンドアロンなシステムが出力し、本社に提出する週報とか月報の提出メディアがMOだった
#今は知らない
国産汎用機 (スコア:2)
で、業務変更にあわせてプログラムを変える必要があるとき、常駐プログラマさんたちの話を聞いていると、固定長レコードとか古のN88 Disk Basicのマニュアルを連想する用語が飛び交ってるし。
はっきりいって、こういうシステムを使い続けていることが、BCP上の最大のリスクだよなあ。
業務パッケージを入れるにしても、業務分析とかできる職員は、ほぼいないし、更新作業には関わり合いになりたくない。
Re:国産汎用機 (スコア:2)
某汎用機 (スコア:1)
Windows Serverって導入コストは若干安いかもしれないけど、国産汎用機メーカーに任せれば、いろいろ理由をつけて技術者の単価は同等、信頼性が低い分、修理費が高くなるような気がする・・・。
ところで、メインフレーム(汎用機)って、IBM以外にどこが実質的に残ってるんですかね。
無くなっちゃえよと思うのは (スコア:2)
IBMさんもう物販に興味ないでしょ? もういいよね
Re:無くなっちゃえよと思うのは (スコア:2)
Notesのプラグイン開発できる人今も探してるくらいだから
今も使ってる会社あるんでしょうね
COBOLおばちゃま (スコア:1)
海上自衛隊ではCOBOLが現役です
グレース・ホッパーに敬意を表し、海軍の伝統を今に受け継いでいるのです(うそ)
オフコンかな? (スコア:1)
システムのリプレース費用が出ずにハードウェアのみリプレース
1/4の費用で済んだそうな・・・済んだのか?
dektak (スコア:1)
Brukerの触針プロファイラのフロントエンドがwindows3.1です。
そんなに古くないか。
精度は悪いですけど、手軽にナノスケールまで測れるので重宝してます。
計算尺とか手回し計算機とか (スコア:1)
計算尺とか現役で使ってますという人いますか?
スラドで紹介された『計算機屋かく戦えり』(遠藤諭 アスキー・メディアワークス)のアナログ計算機(計算尺・手回し計算機・照準器?)のあたり読んでますが、すごい面白いです。
#あんまり読み進まないけど、面白いからというのもあるかもしれない
#存在自体がホラー
Re:計算尺とか手回し計算機とか (スコア:2, 参考になる)
計算尺はパイロットが現役で使っているよね。E6B フライトコンピュータ。
http://faa.soragoto.net/e6b.html [soragoto.net]
https://en.wikipedia.org/wiki/E6B [wikipedia.org]
電源無しで使えて信頼性が高い。パイロット試験でも持ち込み必須。
今後も現役続行は確実。
Re:計算尺とか手回し計算機とか (スコア:3, 参考になる)
なるほど、確かに機上という条件なら計算尺の方が優位とみなされそうです。
電源いらず、信頼性を最重要(必要以上の精度はいらない)と見て。
あるとしたら、船舶かなとも考えたのですが....。
ググってなかった...。 [mlit.go.jp]
海図の余白を使うとは、なんつう合理性だ。
しかし、これもコンピューター(計算機)なんだよなあ....。
#存在自体がホラー
Re:計算尺とか手回し計算機とか (スコア:1)
うーん、そうですか。
さすがに今どき、電卓とかよりも計算尺の方がいいっていう状況自体、限られているというか思いつかないというか。
#詳細を問わず電子機器が使えない環境という縛りぐらいしか思いつかない
#少々の利便は電卓などの機能で吸収してしまえるし
#存在自体がホラー
Re:計算尺とか手回し計算機とか (スコア:1)
速い人は電卓に入力するより算盤の方が速かったりします。
Re:計算尺とか手回し計算機とか (スコア:1)
機上でパイロットが使うというコメントがありましたが、
酸素が足りないとかなんとかの極限状態だと、使う人間の脳の根性が要求されますね。
でも、それは電卓のほうがつらいかもしれない。押し間違えたらおしまいなんで。
#存在自体がホラー
Re:はい (スコア:1)
Re:はい (スコア:1)
オフトピ。
かかりつけの内科クリニックでは補助看護師(国家資格ではない。
看護助手といった方がいいか)が毎回血圧を測定してくれるのですが、
診療室内にある水銀柱式の血圧計はこれで測ってくれとお願いしても
ダメらしい。家庭用と同じ上腕をバンドで圧迫する電子式の血圧計
ばかりもっぱら使用。
手入れする人がいなくて校正も調整もできないということか、
看護助手には計測結果を誤転記することのないようにさせる配慮か。
// 電波障害ほかで電子機器が使えないいざという時用だと割り切る。
K社の6軸加工ロボット (スコア:1)
知り合いの町工場のプレス機の間の移送ロボットの外部記憶装置に DR-DOS が使われています。もちろんメディアは 3.5FD です。もう販売はしていないようなのですが変える必要もないのでまだ使っているようです。
Unix (スコア:1)
Unix?
LinuxとかFreeBSDとかに形を変えてるけど、ベースは1969年から変わってない。
PC-DOSが1981年、MS-DOSが1982年、N88-BASICも1981年らしいので、一番古いんじゃないかなぁ。
ボールペン (スコア:1)
#ペーパーレスとか本気でやってるところなんてあるんだろうかと思う
業務で使い続けられている古いシステム (スコア:0)
募集している物の定義が不明瞭なんだが、「業務で使い続けられている古いシステム」となると複式簿記かなぁ
歴史に詳しくないが (スコア:0)
一番古いテクノロジーは火とか言語とかかな?
Re:歴史に詳しくないが (スコア:1)
>言語とかかな?
ウホホ
ウホ
ウホホホホ
Re:歴史に詳しくないが (スコア:1)
「ー↑」は繰り返しの省略記法なのかな。
#元ネタあるんですか?
#存在自体がホラー
Re:歴史に詳しくないが (スコア:1)
0から5までの整数を一時的に記録できる「手」は現在も使われていて言語より古いかもしれない。
5bitのカウンタとして使おうとして指をプルプルさせことあるよね?
うじゃうじゃ
Re:歴史に詳しくないが (スコア:1)
二行目は現代の話ですよ…しょっぱなに「0から5まで」って書いてるのにw
うじゃうじゃ
Re: (スコア:0)
ラッコレベル(石で貝を割る、植物で寝床を作る)が先じゃ無かろうか
Re:歴史に詳しくないが (スコア:1)
>植物で寝床を作る
畳はまだ作られてるよなあ。
#まあ原始レベルからそうとう洗練されたものではあるが
##元々は寝床用だったらしいというのは『遙か凍土のカナン』(芝村裕吏 星海社)で知ったというか、前から何か(絵巻物?)で見ていたけど、気づいてなかったというか。
#存在自体がホラー
Re:歴史に詳しくないが (スコア:1)
Office に入っているというか、呼び出せる素材に畳の画像があるかも。
#ないだろ(あったりして)
オフィス(事務所)の定義によるだろうし、あるかないかなら、まああるだろうと思う。
畳敷きの部屋を事務所にしましたというだけなら。
#存在自体がホラー
Re:歴史に詳しくないが (スコア:1)
すいません、仮眠室があるところなら、十分可能性があります。
#存在自体がホラー
Re:歴史に詳しくないが (スコア:1)
クリップアート、呼び出せなくなりましたよね。
いや、一応、呼び出せるけど、あんな著作権処理が
ちゃんととされているのかもわからないような素材は、
怖くて使えません。
金払ってもいいから、使えるようにしてほしいところ。
(Microsoft) ピコーン!!
金を払うとな!!
ではいただきます!!
著作権処理をちゃんとする替わりに素材一個単位で対価を取る。
使用だけでなく、参照でもごく薄くでも取れば莫大な利益が....。
#もうやってるか、サードパーティのプラグインでそんなのあるかも?
#まあ、一個単位は外道すぎるんで、オプションの月額定価ぐらい(コンテンツは随時追加あり)かなあ。
#素材を作った人間、もしくは Office 開発にスマートに金が回るなら、悪い話ではないのかもしれない
#存在自体がホラー
Re:歴史に詳しくないが (スコア:1)
自分とこは休憩室に畳敷いてありますよ。
よく出入りしてる取引先にも畳の部屋あるな。
まぁ、業務で使うわけではないので微妙?
別に和風な職業ではなくて、普通にITな会社です。
Re:考古学に詳しくないが (スコア:1)
木炭の線を消すためにパンを使うってのを考えると、技術自体がまあ随分古いままだと思う。
古いから悪いと言うわけではなく、変わらない理由を考えるとすごいと思う。
#木炭とパンは不滅。そして要はそれに特化した技術の伝承にあるのか。
##それ用のパンとか作ってないよね。
#存在自体がホラー
Re:歴史に詳しくないが (スコア:1)
日記で独り言をほざいていたら、コメント [srad.jp]にてITセクションだと指摘されました。
なので、火は甲骨文字の卜占とか、そういう目的を明確にしたテクノロジーであることを言い漏らさない方がいいのではないかと思いました。
Re:歴史に詳しくないが (スコア:1)
でも、元スレにもPCラックの下にある「車輪」が最も古い、とかそんな書き込みいっぱいあるよ。
ワープロソフト (スコア:0)
GRRMはエミー賞で「はよ書け」とタイプライター渡されてた [wordpress.com]が、使ってるのは WordStar ですか。
Re:ワープロソフト (スコア:1)
こっそり、後からマイクロプロ・インターナショナルあたりから寄贈されてたんだったりして。
「はよ書け」と。
#一方、I・アシモフには足で打てるタイプライターが某社から寄贈されたいう逸話がある
#「手の指を労ってください」
#(嘘)
#存在自体がホラー
Time Warp としても、昔を回顧するストーリーではありませんが (スコア:1)
Firefox 31.8.0 for OS/2 beta [github.com]が出たので、自宅でお試し中。
モデレータは基本役立たずなの気にしてないよ
Re:んーと (スコア:1)
それなら IP が,って言おうとして調べたら RFC的には IP(RFC791) SMTP(RFC772)でSMTPの方が古いんですね。
RFC3桁台の時代はさっぱりわからないな。
Re:んーと (スコア:1)
Re:誰も言わない (スコア:2)
DOSコマンドだけのバッチ処理が一番信頼が置ける。
Re:誰も言わない (スコア:1)
C:\Windows\System32 フォルダと
C:WindowsSysWOW64 フォルダが両者共存していて
同名の cmd.exe
というのもモヤモヤ感が残りますね。
IPv6コマンド各種が大相撲の同一部屋の力士の四股名に名前を一字を
ちなんで命名しているみたいに
64の名前がどこかにつくみたいな設計を最初からしなかったから
どうしようもないんだろうけど。
秀丸エディタ (スコア:1)
現在もバージョンアップを繰り返していますが、マクロの互換性維持のためDDEというOLE以前のアプリケーション間通信機能がいまだに実装されています。
現在のマクロはDLLロードやCOMオブジェクト操作機能も実装されているため使われることはまずないはずですが。
(てことはWindows自体もDDE用のAPIをまだ残してるってことだよなぁ。すごいわ)
うじゃうじゃ
Re:UNIXはただ死んだだけでなく (スコア:1)
ロブ・パイクは十分カッコいいと思うぞ。