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2020年8月28日のIT記事一覧(全3件)
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風力発電タービンの3枚あるブレードの1枚を黒く塗ることで鳥の衝突死を大幅に減らすことができるとの研究結果 66

ストーリー by nagazou
色って重要 部門より
headless 曰く、

Norwegian Institute for Nature Research(NINA)の研究チームがノルウェー・スメラ島の風力発電所で行った実験によれば、風力発電タービンのブレード(羽根)3枚のうち1枚を黒く塗ることで鳥の衝突死が大幅に減少したそうだ(NINAのニュース記事Ars Technicaの記事論文)。

高速で回転するブレードはモーションスミアにより透き通って見える。そのため、ブレードに着色してモーションスミアを減少させることで鳥が衝突しにくいようになるという実験室での実験に基づく研究成果が2003年に発表(PDF)されており、特にブレードの1枚のみを黒く着色する方法が推奨されていた。研究チームは2013年8月に発電所や地元自治体、規制当局の許可を得てタービン4基を処理群としてブレード各1枚を黒く塗り、別の4基を対照群として2016年末まで調査を実施。この風力発電所では2006年から鳥の衝突死に関する調査が行われており、その結果と合わせてbefore-after-control-impact(BACI)評価を行った。

その結果、処理群では対照群の4基と比べて鳥の衝突死が70%以上減少したという。特に猛禽類に対する効果が高く、オジロワシの衝突死は0となっている。ブレードが黒く塗られたタービンを回避することで他のタービンへの衝突が増えたという兆候はみられないとのこと。この研究ではタワー部分への衝突が多いライチョウを除外しているが、並行して行われた別の研究ではタワーを黒く塗ることでライチョウの衝突死が48%減少したとの結果が出ている。

風力発電では鳥類やコウモリなど空を飛ぶ動物の衝突死が問題になっており、さまざまな対策が考案されている。しかし、発電所の大幅な収入減や支出増につながらない効果的な対策は少ない。ブレード着色を稼働中の風力発電タービンに適用するには大きなリソースを要するが、設置前の段階で適用すれば低コストで効果的な対策となる。研究チームではブレード着色の効果を一般化可能にするため、再現実験の繰り返しを推奨している。

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交通

メガソフト、現場のマップから3DCG化までできる交通事故見取図メーカーを発売 13

ストーリー by nagazou
作りたくはないなあ 部門より
交通事故時に作成される「交通事故報告書」。メガソフトがこの交通事故報告書をパソコン上で作れるソフト「交通事故見取図メーカー」を24日に発売したそうだ(メガソフト)。

このソフトを使用すると、道路や横断歩道、自動車、歩行者などのを並べていくことで、事故当時の現場見取図を誰でも簡単に、説得力のある内容で作れるという。また作成した現場見取図を元に3DCGで立体的に表示させることもできるという。サンプル画像では自動車と原チャリっぽい車両が衝突している様子などが再現されている。仕組みとしては家の間取りを作るソフトに近いようだ。また交通事故報告書のテンプレートも用意されているとのこと。

ライセンスは365日もしくは30日のクラウドライセンスと永続ライセンスが用意されている。お値段は365日)スターターキットが100,320円(税込)、永続ライセンスとなるレガシーライセンス版のパッケージ販売は319,000円(税込)となっている。
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YouTube

ガイドライン違反動画の対応を自動処理中心に切り替えたYouTube、第2四半期に削除した動画の本数が過去最多に 37

ストーリー by nagazou
投稿数も増えたのだろう 部門より
headless 曰く、

YouTubeがCOVID-19パンデミックの影響でコミュニティガイドライン違反の対応を機械学習システム中心に切り替えた結果、第2四半期に削除した動画の本数が四半期単位で過去最多になったそうだ(YouTube Official Blogの記事Google透明性リポートMashableの記事The Next Webの記事)。

YouTubeでは通常、機械学習システムが自動でガイドライン違反とフラグ付けした動画に対し、人間のスタッフがレビューして実際に削除するかどうかを決定する。しかし、COVID-19からスタッフを守るためにレビュー担当者の数が減ったことで、この仕組みの維持が難しくなったのだという。そのため、違反動画をすべて削除できなくても対応可能な範囲で人間がレビューして正確な判断を行うか、誤削除が増えても自動処理を中心に据えて違反動画のほとんどを削除するか、という2つの選択肢があり、責任を重視する立場から後者を選んだとのこと。

第2四半期はこの仕組みがすべての期間にわたって適用された初の四半期であり、削除した動画の本数は第1四半期の約611万本から2倍近い約1,140万本まで増加。自動化されたフラグ付けによる削除は以前から削除の大半を占めていたが、第2四半期は約1,085万本にのぼる。動画がアップロードされた国・地域別の削除本数データで日本は78,212本(28位)となっており、36,965本(29位)だった第1四半期の倍以上に増加している。

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UNIXはシンプルである。必要なのはそのシンプルさを理解する素質だけである -- Dennis Ritchie

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