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2020年6月17日のIT記事一覧(全5件)
14212820 story
アメリカ合衆国

選挙においてインターネットを使った投票システムの実現は困難? 80

ストーリー by hylom
だからと言って紙で集計する必要はないのでは 部門より

Anonymous Coward曰く、

米国で行われている大統領選挙の予備選挙では電子投票システムも使われているが、そのシステムでは不具合の発生が確認されている(過去記事)。マサチューセッツ工科大学やミシガン大学の研究者によると、予備選挙用の機材にはこれ以外にも多数のセキュリティ上の欠陥があるという(POLITICOSlashdot

POLITICOではこういったオンライン選挙の仕組みについて、問題が発生する可能性のある理由を7つ挙げている。

  1. 選挙は匿名で行われる:すべての米国の選挙は秘密の投票用紙とプライバシーのために設計された投票所を使用する。脅迫や賄賂などによって投票を左右されないためだ。
  2. インターネットは安全ではない:専用線でもない限り、インターネットを通るデータは、どこを経由するかは場合によって異なる。自動的に最も効率的なルートを選択する。場合によってはロシアなどの敵対的な国を経由する可能性もある。これはハッカーに改ざんする機会を提供することにつながりかねない。
  3. 投票に使う機器はすでにハックされている可能性がある:個人の所有するコンピューターやスマホから投票するのは困難だ。その個人所有の機械がマルウェアなどにより、すでにハッキングされている可能性が捨てきれないからだ。
  4. ハッカー側の攻撃方法は多彩:ハッカーが投票システムを攻撃する方法はたくさんある。たとえば投票用紙となるPDFデータを改ざんしたり、選挙ウェブサイトへの直接攻撃、通信経路のハッキング、ddos攻撃による飽和攻撃、従業員買収などによるインサイダー攻撃などだ。
  5. システムの欠陥:すでに監査によって投票システム自体に深刻で広範囲にわたるセキュリティの脆弱性があることが判明している
  6. インターネット経由では投票の秘密が担保されない。
  7. セキュリティを守る暗号化技術はOSのバージョンなどに依存する。またGoogleやAppleも、投票などのミッションクリティカルな用途を前提に設計していない。

    また、銀行では問題が発生しても金銭的な賠償で一応は解決できるが、選挙は一度決めた結果を覆すことは困難だ。こういった理由から、一部の専門家はあと10年はインターネットでの投票実現は不可能ではないかと考えているようだ。

14213699 story
Windows

Windows 10 May 2020 Update、OS再インストール機能の「新たに開始」が呼び出せなくなっていた 31

ストーリー by hylom
わかりにくい 部門より

headless曰く、

Windows 10 May 2020 Update(バージョン2004)ではOS再インストール機能の「新たに開始」を実行できなくなっているようだ(Neowinの記事TechdowsSoftpediaHTNovo)。

Windows 10のOS再インストールオプションとしては、設定アプリの「このPCを初期状態に戻す」と、Windowsセキュリティの「新たに開始」という2種類が用意されている。両者は動作が異なり、前者が個人用ファイルを維持するか削除するかを選択でき、再インストール後にプリインストールアプリも復元されるのに対し、後者では個人用ファイルが維持され、プリインストールアプリは復元されない。

「新たに開始」はWindowsセキュリティ(Windows Defender Security Center)とともにWindows 10 Creators Update(バージョン1703)で追加されたものだが、もともと呼び出し手順が少し変わっていた。「新たに開始」の「開始する」ボタンのある画面を呼び出すには、Windowsセキュリティの「デバイスのパフォーマンスと正常性」で「新たに開始」の下にあるリンク「追加情報」をクリックするか、設定アプリの「更新とセキュリティ→回復」で「Windowsのクリーンインストールで新たに開始する方法」をクリックする。

どちらも情報を表示するためのリンクにみえるが、これで「新たに開始」を実行できるようになる。ところが、バージョン2004ではこれら2つのリンクがWebブラウザーでサポートページを表示するリンクに修正される一方、「新たに開始」画面を呼び出すUIは追加されていないため、実行する手段がなくなってしまったというわけだ。この問題は8か月前にはフィードバックHubで指摘されていたが、報告件数が少なかったためか見過ごされていたようだ。

16日に追記された英語版サポート記事によれば、バージョン2004では「新たに開始」オプションが「このPCを初期状態に戻す」に統合されたそうだ。ここではプリインストールアプリが存在する場合のみ、プリインストールアプリを復元するかどうかのオプションが表示されるとのこと。

14213712 story
Chrome

Chrome 85ではURLバーのドメイン名以外がすべてデフォルトで非表示になる可能性がある 52

ストーリー by hylom
以前から度々議論になっているやつ 部門より

Google ChromeではURLの表示方法についてさまざまな試みを行なっているが、9月にリリース予定のChrome 85ではURLバー内でドメイン名以外の表示が行われなくなる可能性があるという(INTERNET WarchAndroid PoliceAnroid Policeの続報)。

Android Policeの記事にはドメイン以外が表示されなくなった状態のChromeの挙動を紹介するサンプル動画も用意されている。また、この挙動はオプションで変更できるようになるようだ。

14213779 story
電力

データセンターの電源工事作業不備によりSMBC日興証券でシステム障害、売買注文の予約などできず 15

ストーリー by hylom
まだ電源障害か 部門より

6月14日、SMBC日興証券でシステム障害が発生、投資家による金融商品の売買や入金・出金ができなくなるトラブルが発生した(NHKSMBC日興証券による発表)。障害は14日中に復旧している(復旧報告日経新聞)。

障害発生の原因はデータセンターにおける電源工事作業の不備とのこと。

14213791 story
NASA

失われたアポロ10号用のプログラム、ドキュメントや変更履歴メモ、チェックサムなどを元に再現 46

ストーリー by hylom
これはめちゃくちゃ大変そうでは 部門より

Anonymous Coward曰く、

あるヴィンテージコンピューティング愛好家が、失われた「Apollo Guidance Computer(AGC) 」のアポロ10版を再現することに成功したそうだ。AGCはアポロ計画における月着陸ミッションのナビゲーションなどに使われたもので、アセンブリ言語で書かれていたという。オリジナル・ソフトウェアは、人類初の月面着陸となるアポロ11号のリハーサルテスト(アポロ10号自体がアポロ11号のリハーサルテスト)で失われた。

宇宙飛行エンジニアのマイク・スチュワート氏は、その失われたプログラムを再現する面白い方法を見つけ出した。それは古いバージョンのプログラムを印刷した物から転写するという方法だ。まず1735ページ分の印刷物から外部の協力者の手を借りて手打ちでソースコードを転写。しかし、そのままではバージョンが古いままなので、NASAの変更メモや新しいバージョンのプログラム、そして最近発見されたACGで実行されたチェックサムの資料をもとに修正をかけた。その結果、プログラムの再現に成功したとしている(YouTubeVirtual AGC Home PageGitHubYouTubeその2Slashdot)。

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Stay hungry, Stay foolish. -- Steven Paul Jobs

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