
サティア・ナデラ 曰く、ボイスアシスタントは馬鹿ばかり 47
バカばっか 部門より
Microsoft CEO のサティア・ナデラ氏が Financial Times のインタビューに対し、ボイスアシスタントはみんな馬鹿ばかりだと語ったそうだ (Neowin の記事)。
ナデラ氏によれば、Cortana も Alexa も Google Assistant も Siri もみんな使えないという。Microsoft は大量の情報の新しいフロントエンドになるべき製品を持っていたが、使い物にならなかったそうだ。Financial Times ではナデラ氏の余裕がBingのAIチャットボット成功によるものだと指摘する。Bing に ChatGPT の AI チャットボットを導入した Microsoft は、これまでのインターネットユーザーの大半に忘れ去られた存在から、この分野のリーダーとみなされるようになったとのこと。
ChatGPT の複雑な指示を理解する能力は、既存のボイスアシスタントを愚かしく見せる、と Siri の共同開発者であるアダム・チェイヤー氏は語る。これまでのボイスアシスタントの能力は気まずさにあふれ、ボイスアシスタントに何ができて何ができないのかを誰も知らず、ボイスアシスタント自身も話していいことと悪いことの区別ができていなかったという。
Financial Times の記事自体は Amazon Alexa に関するものだ。人々は Alexa をハイテク風味のクロックラジオ程度に考えてきたが、ChatGPT のようなジェネレーティブ AI はボイスアシスタントもよみがえらせる可能性がある。Amazon 社内では Alexa をより賢くするためのアイディア出しが行われているそうだ。AI 技術はボイスアシスタントを SF 作品に登場するような製品を目指すというゴールに再び向かわせることが可能であり、ボイスアシスタント復興の時を迎えるとチェイヤー氏も考えているとのことだ。